2024年も山形の初夏の味覚のシーズンがやってきた。三川町では「アンデスメロン」の初セリが行われ、過去最高値に並ぶ5kg8万円のご祝儀価格がついた。また、東根市では「東根さくらんぼ」の目ぞろえ会が開かれた。

5kg8万円!「砂丘メロン」初セリ

6月4日、セリにかけられたのは、三川町成田新田でハウス栽培されたアンデスメロン10ケースだ。

この記事の画像(12枚)

庄内地方のメロンは「砂丘メロン」の名前で特産品としても知られ、2024年は天候に恵まれた影響で生育が早く、甘み・大きさともに十分に育った。

三川町の青果物卸売市場では、庄内地域の買参人が集まる中、午前7時半から2024年の初セリが行われた。セリでは、4Lサイズ・3玉入りが1ケース「8万円」と、2022年の過去最高値に並ぶご祝儀価格に。3Lサイズ・4玉入りも5万円の高値で競り落とされ、拍手が起こっていた。

生産者の成澤秀雄さんは、「庄内特産のメロン。ほかの産地に負けないように頑張っている。おいしさを楽しんでほしい」と語った。

また、セリ落とした「やさいろ」の秋山和宏さんは、「8万円に気概を感じた」との声に「『頑張りました』の一言に尽きる。近年は天候が不安定な中、一生懸命作ってくれているメロンなので、こちらも一生懸命販売したい」と語った。

“露地もの”のメロンは、7月上旬から出荷が始まるという。

「高品質」な“東根さくらんぼ”

また、本格的なさくらんぼシーズンを前に、東根市やJAなどで作る協議会が「東根さくらんぼ」の目ぞろえ会を開いた。

協議会では、「東根さくらんぼ」が国の地理的表示(GI)に登録された2017年から目ぞろえ会を開き、生産者に栽培や出荷の基準を周知している。

今シーズンは審査に通った193の個人や団体が出荷でき、4日はそのうち新規の5人を含む17人が参加し、「東根さくらんぼ」は“着色面積が70%以上”などの説明を受けていた。

また、2024年は前の年の猛暑の影響で実がくっついた「双子果」が多いことから、「双子果はいくらきれいにできても規格外。混入しないように」と注意が呼びかけられていた。

東根市ブランド推進課・深瀬由昭さんは、「2024年は収量がやや少ない状況にある。こういう時こそ、消費者は良いものを求めているので、行政・生産者・JAが一丸となって“東根さくらんぼ”を届けていきたい」と話す。

「高品質がひがしねスタンダード」を合言葉に、東根の佐藤錦は来週、本格的な収穫が始まる。

(さくらんぼテレビ)

この記事に載せきれなかった画像を一覧でご覧いただけます。 ギャラリーページはこちら(12枚)
さくらんぼテレビ
さくらんぼテレビ

山形の最新ニュース、身近な話題、災害や事故の速報などを発信します。