水俣病被害者団体との懇談の席で、環境省の職員が、被害者側の発言中にマイクをオフにした問題をめぐり、木村敬熊本県知事は伊藤信太郎環境相と面会した。この中で木村熊本知事は伊藤環境相に対し、懇談のあり方を見直すことなどを求めた。
木村熊本県知事が伊藤環境相と面会
この問題は5月1日、水俣市で開かれた伊藤環境相と水俣病被害者団体との懇談の席で、環境省の職員が発言時間の「3分」を超えた団体側のマイクをオフにして発言を制止したものだ。
この記事の画像(6枚)国の2025年度予算の編成を前に、各省庁への要望活動を行っている木村知事は、5月23日に伊藤環境相と面会し、懇談のあり方を見直しすることなどを求め、改めて開催される懇談の場には自らも参加し協力する意向を伝えた。
木村敬熊本県知事:
熊本県としてもぜひ、懇談の在り方を見直していただき、丁寧に関係者の声を聞いていただく場を改めて設置していただきたい
伊藤信太郎環境相:
大変不適切な運営が行われたことについて深くおわび申し上げます
一連の問題について陳謝した伊藤大臣は「改めて開催する懇談の場では関係者の意見を丁寧に聞けるような運営を十分に検討し、要望にも誠実かつ真摯(しんし)に対応する」とした。
今国会終了後に再度意見交換の場へ
面会終了後、木村熊本県知事は、伊藤環境相から今国会終了後なるべく早く意見交換の場を設けたいとの意向が示されたことを明らかにした。
木村敬熊本県知事:
「話を聞くだけの会では関係団体の皆さんは納得しないのではないか」と話したら、大臣も「いろんな課題を前進させていくための意見交換の場にすることについて同じ思いを持っている」と言ってくれた
木村知事は、改めて開かれる懇談が課題を前進させる場になることが確認できたとして「県としても責任を果たしてきたい」と話した。
(テレビ熊本)