5月から香川・丸亀市の丸亀城に泊まれる「城泊」の予約の受け付けが始まり、オープニングセレモニーが行われた。宿泊料金は1泊120万円を超え、インバウンドを含む観光客誘致の目玉として期待されている。

殿様気分を味わえる「城泊」の魅力

丸亀城で行われたセレモニーには、丸亀市の松永市長や香川県の池田知事ら約70人が参加し、テープカットして施設の完成を祝った。

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江戸時代初期に建てられ、石垣の名城として知られる丸亀城。城泊の舞台となる「延寿閣別館」は、天守閣から見下ろせる三の丸にある。建物は木造平屋建て、延べ床面積は120平方メートルだ。延寿閣別館は、東京にあった旧丸亀藩京極家の屋敷の一部を移築したもので、市が2023年から約2億円をかけて改修工事を進めていた。

「延寿閣別館」の内観
「延寿閣別館」の内観

宿泊料金は1泊2日の2食付きで、2人で約126万円。丸亀城を貸し切りにして滞在することができ、殿様気分を味わえる。寝室には2つのベッドが並んでいて、一歩外に出ると、丸亀の市街地が一望できる。

城泊は5月1日から予約を受け付けていて、既に7組から問い合わせがあったという。そのうち2組は外国人観光客で、インバウンドを含む観光客誘致の目玉として期待されている。

丸亀市・松永恭二市長:
(城泊を通じて)丸亀の歴史と文化を知ってもらう。それを世界に発信して丸亀に来てもらうのが一番の目的。泊まりに来てもらえたらありがたい

江戸時代までに建てられた貴重な天守も残る丸亀城。延寿閣別館での宿泊は2024年7月1日からでき、市は年間30組の受け入れを目指している。

(岡山放送)

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