「最初は遺体の処理だけで、報酬は数百万だった。その後、千数百万円に増額したので、殺人も引き受けた」

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11日に殺人の疑いで再逮捕された、仲介役の平山綾拳容疑者(25)。14日、新たに、「報酬が増えたので殺人を引き受けた」と供述していることが分かりました。

平山容疑者の関係先からは、約700万円の現金が見つかっています。報酬を増額してまで、夫婦の殺害を依頼した人物は、事件の“首謀者”とされる関根誠端容疑者なのでしょうか。

遺体で見つかった宝島さん夫婦の娘の内縁の夫で、店のマネージャーを務めていた関根容疑者。

店の経営をめぐり、トラブルがあったといいますが、その動機はどこにあるのか。「めざまし8」は、関根容疑者を知る人物を独自に取材しました。

気弱な少年時代と知人から見た“変化”

あどけない表情で写真に写る丸刈りの少年。中学校時代の関根容疑者です。周囲の同級生より小柄で、気弱な一面があったといいます。

少年時代を知る人は…。

関根容疑者の少年時代を知る人:
小学校のころは泣き虫で小さかった。野球をやっていた。それから会ってなかったけど10年くらい前、上野でキャッチをしている誠端(容疑者)と会って、そのとき入れ墨も入っていたから「何してんだよ!」って言ったんだよ。

関根容疑者と交流があったという知人の男性も、6年ほど前に出会ったころは、「爽やかな印象」を受けたといいます。

関根容疑者の知人:
事件の話を聞いて、この関根くんだとは思わなかった。優しいし爽やかな青年というイメージだったから。

しかしその一方で、高級品で身の回りを固め、羽振りが良さそうな様子も。

関根容疑者の知人:
ハーレーに乗ってきたり、有名なブランド物のキャップをかぶったり。
高級ブランドを身につけていることが多かった。1~2万の支払いにも10万くらい渡していた。お金は持っている感じだった。
最初は会社員として働いていたけど、人の下で働くのが嫌で2カ月で辞めたと話していた。仕事は携帯電話関連の会社の社長だと言っていた。金と権力にはこだわりがあった気がした。

自らを“会社経営者”と話すなど、その言動から、「金と立場へのこだわり」が垣間見えたといいます。

この知人男性によると、出会った時から、体中にあったという無数の入れ墨。
その1つが、「人生苦短 及時行楽」という言葉です。これは「人生は短くて苦労ばかり。遊べるうちに楽しいことをやろう」という意味の中国のことわざ。

関根容疑は知人に対し、「小さい頃、経済的にすごく苦労した」「だから、金持ちになりたい」「幼少期の家庭環境が苦しかった」と語っていたといいます。

“金”と“立場”に執着「ノミの心臓」

8年前から関根容疑者を知っているという女性は、飼っていた犬を通じて、親しくなったといいます。

関根容疑者の8年来の知人:
犬を連れていれば、彼は風体は(怖い)ですけど、とてもフレンドリーな感じなんですね。普通に話しかけてくるようなタイプの方でしたので、なんとなく話すようになったっていう感じですかね。
(人柄は)ちょっとやんちゃっぽく見えるんですけど、すごくスッて人に入ってくるようなタイプの人ですね。決して威圧的な感じはないし、人懐っこい子だなという感じの印象ですね。

少年時代を知る人同様、語られたのは、「人懐っこい」という印象。

関根容疑者の8年来の知人:
(関根容疑者は)お金がある人を見極める能力は、たけていたのかなっていう気はしますね。スーって入ってきちゃう感じ。威圧感もないし、うっとうしいなって感じもないし。その辺の入り方がすごく上手だし、最初はかわいい奴だなってぐらいの感じなんでしょうね。
お金に関しては、貪欲な部分が多分あったとは思うんですよね。プライドは多分高かったと思います。自分のポジションがどうなのかっていうのは、すごく気にしていた。

「金と立場」に執着する様子が見えた一方で、「強がり」な一面もあったといいます。

関根容疑者の8年来の知人:
ただ強がって見せるところが人によってはあるんでしょうけど、強がって見せてはいるけれど、実は相当弱い人だなって印象でしたね。
「気が弱い人」私はそう思います、言い方悪いけど、“ノミの心臓”的な感じはします。

一体何がきっかけで、事件は起きたのか?
警視庁は、平山容疑者以外の関根容疑者ら残る5人についても、殺害への関与を追及する方針です。
(「めざまし8」5月15日放送より)