秋篠宮さまは、4月18日、石川県穴水町を訪れ、能登半島地震で被災した農家を視察されました。お会いになったのは、総裁を務める大日本農会から過去に表彰を受けた輪島市の川原義正さん夫妻と穴水町の前田忠男さん親子です。

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「お見舞い申し上げます。今日はお忙しい中ありがとうございました」
懇談の冒頭、秋篠宮さまはまずお見舞いの言葉を述べられました。

川原さんが写真をみせながら農道に段差や亀裂の被害が発生したことを説明すると、秋篠宮さまは写真を手に取りメガネをかけて見入り、じっと耳を傾けられていました。

川原義正さん:
(秋篠宮さまから)「これからの農業をどうされるんですか?」という質問があり「作付けのできる範囲内でできる限り頑張りたいと思っております」とお知らせをしました。

川原義正さん
川原義正さん

続いて、前田忠男さんの農園の格納庫をご覧になった秋篠宮さま。
ブドウやカボチャなどを栽培しているこの農園では、地震による停電で、育てていた野菜の苗が全滅。格納庫のシャッターが壊れ、積み上げていた肥料や資材なども崩れました。

秋篠宮さまが「資材が上からこう、地震で落ちると、その後片付けるのは大変でしょう」と声をかけられると、前田さんは「本当は片付ければいいんやけど、作付けの準備しているもので、その関係で、手が空いた状態のときに少しずつやろうかなと」と答えました。

また、前田さんの妻の父が倒壊した家の下敷きになり亡くなったと聞き「つらかったですね」と気遣われたということです。

前田忠男さん
前田忠男さん

前田忠男さん:
殿下がこういう個人の所に来られるのは本当に珍しいと思うので「今日、殿下が来られたことを心の支え、仕事への励みにして、明日からみんなで頑張ります」ということをお伝えしました。

お帰りの際に「大変でしょうけど、一生懸命頑張ってください」と声をかけられた秋篠宮さま。早期の復旧を願っていらっしゃいました。
(「皇室ご一家」5月5日放送)