元サッカー日本代表の本田圭佑氏が、高校時代を過ごした石川県を震災後初めて訪問し、子ども達に対して、「大変な思いをした人の方が必ず将来強くなると思います」とメッセージを送った。

本田氏は3月21日、能登半島地震で大きな被害が出た石川県・輪島市の輪島高校を訪問した。本田氏は大阪府生まれだが高校時代の3年間を石川の星稜高校で過ごしており、石川はいわば「第二の故郷」だ。

輪島高校では震災以降、小学生、中学生、高校生が集まって授業を受けていた。本田氏が訪問したときには、子ども達約260人が集まっており、体育館には歓声と笑顔が広がった。

本田氏は「時間はかかりましたけど、僕もずっと年が明けてから石川に戻ってきたいと思っていた」と子ども達に話しかけた。

「言える言葉が見つからない」と前置きした上で、「結果として人よりも大変な思いをしたり、たくさん涙したり、心が傷ついたり。そういう思いを人よりも経験している人の方が必ず将来必ず強くなると思います。みなさんの中で、今、辛い思いをしている方たちがほとんど、いや全員かもしれないですけど、みなさんの方が、今日本にいる誰よりも強くなるチャンスが目の前にある」と、子ども達にメッセージを送った。

子どもたちからは「好きな食べ物は?」「好きな動物は?」「好きなサッカー選手は?」などの質問が飛び、本田氏との交流を深めていた。

本田氏は、今後もSNSなどを通して発信し、「震災に関わろうとしてくれる人を一人でも増やせるよう、僕自身も出来ることをやっていく」と1日も早い復興を願った。

(画像: ©️SPORTSBULL)

プライムオンライン編集部
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