山形を舞台にした長編アニメ映画が2024年5月に公開されることが決まった。熱心なファンがゆかりの土地を回る「聖地巡礼」を期待し、米沢市では街を挙げて盛り上がりを後押しする。

「忠実に景色を再現」監督が足を運ぶ

5月に公開される長編アニメ映画「好きでも嫌いなあまのじゃく」。アニメファンの間で高い評価を得ている気鋭の制作会社「スタジオコロリド」が手がけた作品で、高校1年生の主人公と鬼の少女が繰り広げる青春ファンタジーだ。

5月公開の映画「好きでも嫌いなあまのじゃく」
5月公開の映画「好きでも嫌いなあまのじゃく」
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制作にあたり、柴山智隆監督が県内各地を訪れ、山形を作品の舞台にと決めたという。

米沢アニメツーリズム誘客推進協議会・伊藤優子会長:
忠実に景色を再現してくれている。そこに監督の愛を感じる。自分たちが住んでいる故郷が登場している。地元を誇りに思い「おもてなしの心」を育んでほしい

中でも、物語の中心となるのが米沢市で、市内に実在する高校や駅・温泉街などが登場する。

国内外のファンに…観光客増加狙う

映画館での上映だけでなく、動画配信大手・ネットフリックスで全世界に公開されるこの作品を観光の呼び水にしようと、米沢市などは2023年11月に「米沢アニメツーリズム誘客推進協議会」を立ち上げた。

公開日の決定に合わせて開かれた3月18日の会見では、地元企業によるコラボグッズの製作や、ロケ地をめぐるスタンプラリーなど、国の内外のファンに来てもらうための今後の取り組みが披露された。

米沢アニメツーリズム誘客推進協議会・伊藤優子会長:
観光客の方により多く山形県に訪れていただきたいという目的もあるし、ネットフリックスで全世界に公開されるのでインバウンド観光にも期待が持てる

「好きでも嫌いなあまのじゃく」の公開は5月24日。県内では米沢・天童のイオンシネマなどで上映が予定されている。

(さくらんぼテレビ)

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