2022年8月、静岡市葵区で起きた飲食店の火災。命綱を使用しなかったことで消防隊員が死亡した事故について、元隊員がルールの安全性に疑問を提起し反論。「現場の判断は正しかった」と訴えている。

隊員たちはロープをせず進入

ビルの窓から噴き出す大量の煙。

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2022年8月、静岡市葵区の飲食店で起きた火災で、消火にあたっていた消防隊員の男性が死亡した。

消防局では、お互いを命綱でつなぐルールだが、当時 隊員たちはロープをせず進入。静岡市は「現場のルールが守られていなかった」という検証結果を公表した。

しかし6日、元隊員が「現場の判断は正しかった」と反論した。
現場にいた元消防隊員は「当時の救助隊は、決して安全を軽視してはいないこと。小隊長の指示や判断は適正だったことをお伝えする」と話した。

ルールは平成初期のもの

命綱について、実演を交えながらルールを守ることの危険性を指摘した。

現場にいた元消防隊員は「このような形でケーブルやホース、命綱を使用すると、絡まるリスクが出てくる。ただでさえ危険な場所に入っていかねばならない。安全でないと分かっている方法で突っ込ませる明確な理由は何なのか」と発言。

「ルールは平成初期に作られたもので、安全性も合理性もない」と訴えている。
(「イット!」 3月7日放送より)

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