8日、袴田巌さんの姉、ひで子さんが91歳の誕生日を迎えた。ひで子さんは1966年に起きた「袴田事件」で死刑判決を受けた巌さんの無実を信じ戦い続けている。

弟・巌さんの無罪を信じ戦い続ける

浜松市中央区。真っ赤な花束に、はじける笑顔。

8日に誕生日を迎えた巌さんの姉・ひで子さんは「91歳になっちゃった。知らない間になっちゃった。裁判が終わるまでは、91歳だろうが92歳だろうが頑張っていく」と話した。

1966年、静岡県でみそ会社専務一家4人が殺害された「袴田事件」。
ひで子さんは、死刑判決を受けた巌さんの無罪を信じて戦い続け、2023年3月、裁判のやり直しを勝ち取った。

巌さんは「姉ということで、闘いにおいては姉は味方だからね」と話す。

「安心感が出た」

無罪の見込みが高まった今、ひで子さんに変化があった。

巌さんの姉・ひで子さんは「日数なんて何年であろうと構わず無我夢中で闘ってきた。ところが安心感が出たのか、この1年間はとても長く感じている」と話している。

やり直しの裁判は、夏にも判決が言い渡される見通し。
（「イット！」 2月9日放送より）