6日、ヘンリー王子が、がんの診断を受けた父・チャールズ国王とロンドンのクラレンスハウスで面会した。

アメリカ在住のヘンリー王子がチャールズ国王と面会するのは、2023年5月に行われた国王の戴冠式以来9カ月ぶりで、和解への期待が高まっている。

今回の訪問で国王と和解か

アメリカで暮らしているイギリスのヘンリー王子は6日、ロンドンを訪れ、がんの診断を受けた父親のチャールズ国王と面会した。

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イギリスメディアによると、ヘンリー王子は6日、ロンドンにある国王の公邸クラレンスハウスで国王と面会し、45分ほど親子で時間を過ごしたという。

ヘンリー王子は公務を退いたあとに渡米し、王室批判を展開したため、王室のメンバーとの関係が悪化したとされている。

今回の訪問で、国王との和解への期待が高まっているが、兄のウィリアム皇太子と会う予定はないと報じられている。

チャールズ国王は6日、公邸から別邸に向かう際、集まっていた人たちに笑顔で手を振っている姿が目撃されている。

ここからは、フジテレビ・立石修取材センター室長がお伝えする。

ヘンリー王子が帰国し、国王に面会した。
もはや関係修復不可能との観測もあったヘンリー王子と父親チャールズ国王、今回の面会が関係修復につながるのか、期待する声も高まっている。

6日、ロイター通信が撮影した、ヘンリー王子を乗せたとみられるブリティッシュ・エアウェイズの飛行機がヒースロー空港に到着する様子を見ると、特別口からヘンリー王子を迎えるために用意されたとみられるランドローバー社の黒い「レンジローバー」と「ディスカバリー」が現れ、ヒースロー空港内を移動していく様子が見られる。

その後、チャールズ国王とカミラ王妃が暮らすバッキンガム宮殿近くのクラレンスハウスという公邸で、この車が確認されていて、両者はここで面会したという。

ランドローバー社の車にも注目

これらの映像でFNNが注目したのが、ヘンリー王子を迎えるために用意されていたのが、王室御用達で公務でも多用されている、ランドローバー社の車だったということだ。

王室から離れる前も、ヘンリー王子はこれらランドローバー社の車を公用車として使っていたので代名詞のような車だ。

2017年12月ロンドンで撮影された映像では、まだイギリス王室で活動していたヘンリー王子とメーガン妃がレンジローバーから姿を見せていた。

またアメリカに渡ったあと、この夫婦がレンジローバーに乗る姿も確認されている。

このランドローバー社はイギリス王室と契約関係にあり、公用車としてイギリス王室がよく使用している車だという。

レンジローバーは、日本円で約2000万円する非常に高級で質の良い車だ。
王室の中でも特に、ウィリアム皇太子とヘンリー王子がよく好んでこの車を使っていたという印象がある。

王室の公務から退いても、この車が用意されている姿をみると、どこかつながりが切れていないという印象も受ける。

ウィリアム皇太子とは面会せず

また、今回の面会で親子がどんな会話を交わしたのか、気になるところ。

今回のヘンリー王子、チャールズ国王側ともに公式には取材に応じておらず、内容はわからないという。
ただし、アメリカの雑誌ピープルによると、王室関係者は「いつかヘンリー王子は子ども2人も連れて帰ってくるだろう」と話しているとのことだ。

チャールズ国王とヘンリー王子が直接対面するのは、2023年5月にウェストミンスター寺院で行われた、国王の戴冠式以来9カ月ぶり。

その後、国王の誕生日にヘンリー王子が電話をかけるなどの機会はあったが、ヘンリー王子は、2023年12月25日のクリスマスに、ロイヤルファミリーが集まるミサにも姿を見せず、カリフォルニアでメーガン妃と子どもたちと過ごしていた。
そのため、やはり関係が冷え切っていると取りざたされていた。

しかし今回、がん公表の翌日には素早くヘンリー王子が父のお見舞いに帰ってきたことで、関係修復を期待する声がイギリスでは高まっている。

さらに、チャールズ国王の伝記の著者である、王室ライターのロバート・ハードマンさんは「どんな家族にも亀裂はある。今回のヘンリー王子の帰国は、王室に『橋が架かる』兆候」だと評価している。

そして「チャールズ国王は、息子が帰国したことをとても喜んでいるだろう」と話している。

ただし、ハードマンさんは「現時点ではヘンリー王子がカリフォルニアでの生活を捨てて、イギリス王室の公務に戻る可能性はない」とも話している。

ただ父と子の関係は、病気をきっかけではあるが、公邸での面会ということもあり、大きく近づいたと言えそう。

一方で、ヘンリー王子は、同じく不仲となっている兄のウィリアム皇太子と面会する予定は、今のところないという。

これは2人の妻でもあるメーガン妃とキャサリン妃の関係が悪くなっていることから、こじれていると思われる。
父親との関係より修復が難しいかもしれない。
(「イット!」 2月7日放送より)

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