雪の中、飼い主さんが大ピンチの状況に?必死で助けようとする柴犬がX(旧Twitter)に投稿され、話題になっている。

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雪の奥にいる私を必死に助け出そうとしてくれている柴犬です。聞いたことのない慌てた声を出しています。
ちなみに私は反対側から雪を掘っているだけです

雪の山を掘り進めているのは、柴犬の「おみつ」くん(4歳・男の子)。しかし、おみつくんはただ雪を掘っているだけではない。何やらただならぬ様子で「ワワワン!」と鳴き声をあげているのだ。

実はこの時、おみつくんが掘っている雪の向こう側には、飼い主のLISAさん(@niihaonyan0815)がいたそう。おみつくんには、大好きな飼い主さんが大量の雪に埋もれてしまったように見えたのだろうか。雪遊びをしているのではなく、必死の“救出活動”をしているようなのだ。

必死で雪を掘り堀り!
必死で雪を掘り堀り!

とはいえ、実際にLISAさんが雪に埋もれてしまっていたわけではない。

この日、LISAさんは自宅にあるドッグランに“雪山”を作り、そこに“トンネル”を開通させようと、旦那さんと一緒に掘り進めていた。

LISAさんの反対側から雪山を掘っていた旦那さんは、途中で休憩のため一時離脱。そこで、おみつくんが旦那さんの掘っていた穴に入ったところ、LISAさんの気配に気づいたのだろうか。この“救出劇”が始まったのだという。

おみつくんの必死の行動には「本当に家族だと思ってるからこその行動ですね」「大切に愛情いっぱいで暮らされてるのがわかります!」「忠犬だなぁ」といった声が寄せられ、17万件以上の「いいね」がついている(2月9日現在)。

舌をペロリとさせつつ、同居犬の「ディオネ」ちゃんはどこかへ…
舌をペロリとさせつつ、同居犬の「ディオネ」ちゃんはどこかへ…

ちなみに、途中でおみつくんの背後にやってくるのは、同居犬の「ディオネ」ちゃん(3歳・女の子)。ディオネちゃんはちらりとおみつくんの方を見てどこかに行ってしまったようだが、そんなおみつくんとの対比もかわいらしい。

石を使って砂の上に“絵”を描くおみつくん
石を使って砂の上に“絵”を描くおみつくん

おみつくんは以前、前足で器用に石を動かし、地面に“アート”を描く姿が話題になったワンちゃん。

(関連記事:“魔法陣”が出来上がることも!?石で地面に何かを描く柴犬がまるで“画伯”…どんな時に描き始めるのか飼い主に聞いた

今回は雪で“作品”を作っているというわけではなく、飼い主さんを助けるための必死の行動が注目された。

おみつくんは普段からこんなふうに飼い主さんのピンチに駆けつけてくるのだろうか?LISAさんにお話を聞いた。

“再会”後は「久しぶりに会ったかのような喜び方」で…

――おみつくんはどんな子?

かなりの神経質で我が強く、とても甘えっ子な性格です。柴犬特有の気難しさがあるので“柴距離”をしっかりと尊重してあげています。飼い主...というよりは“私”に忠実で、いつも私の傍にそっと居てくれるような子です。皆に優しい訳ではありませんが、それも個性のひとつとして、おみつのよい所でもあると感じます。

ボール遊びやお団子のおもちゃで遊ぶことが好きで、今の時期は石が雪の下にあるため、お絵描きはできません(笑)

ディオネちゃんとおみつくん
ディオネちゃんとおみつくん

――心配そうに雪を掘るおみつくん…どうしてこんなに慌てていたんだと思う?

おみつは夫が掘っていた方の穴の中にいましたが、反対側から掘っていた私の声やスコップの音などが聞こえて、私が雪に埋まってしまったと思い、焦ってしまったんだと思います。


――動画のあと、おみつくんは無事LISAさんを“救出”できた?

雪を一生懸命掘っている最中、急にハッとなり、おみつから私の方へテクテク来てくれました。
数十秒前までは私のそばにいたので、もしかしたら反対側に行けばママに会えるかも?と頭をフル回転させたんだと思います(笑)

私の無事を確認すると、安心した反応というよりかは、久しぶりに会ったかのような喜び方をしてくれました(笑)

完成したトンネルで遊ぶ2匹!
完成したトンネルで遊ぶ2匹!

――頑張って雪を掘る様子を見て、どう思った?

決して騙したつもりはないのでなんだか申し訳なさもありますが...必死に雪を掘って助けようとしてくれた姿勢や焦っている声などを聞き、たまらなく愛おしくて涙が出そうになりました。

こういった形ではありましたがおみつとの絆を強く感じることができ、飼い主としては大変嬉しく思います。たくさん不安にさせてしまったぶん、これからはもっともっと愛情たっぷり育てていこうと思います。

ピンチの時にはいつも駆けつけてくる“忠犬”

――LISAさんがピンチの時は、いつもこんな風に助けようとするの?

実はおみつ、いつも私を助けてくれるんです。
例えば、夫と少しだけ言い合いをしている時なんかは、すぐに私の方へ飛んできてくれて、夫をやっつけようと私と夫の真ん中に立ち、戦ってくれることもしょっちゅうです。仲裁はしません、いつも私の味方なのです(笑)これは、1歳になる前から見られる行動なんですよ。

私に元気が無い時や具合が悪い時なんかは、テクテクと寄ってきてくれて顔を覗いてくれたり、おしりをピタッとくっつけて座ってくれたりと、色々な形で私を支えてくれるんです。

LISAさんに撫でられて大満足なおみつくん
LISAさんに撫でられて大満足なおみつくん

――では、今回のように「慌てて」いたのは珍しい?

そうですね、考えてみると「慌てる」という行動はあまり目にしような気がします。なので動画の撮影時は相当慌てていたのだと感じます。


――この状況を見ていたディオネちゃんは、どんな行動をしていた?

ディオネは3歳(2月29日で4歳)、メスのウルフドッグです。性格は繊細で警戒心が強く、すごく怖がりな性格です。飼い主(私と夫)以外の人は完全にNGで、とても怖がってしまい近寄ることもできません。

愛情深く、家族の絆をなによりも大切にしてくれます。また 頭がいいので叱られるようなことはほぼしないです。

ディオネは適応能力に優れているので、本当に私が危機的な状況なのか、そうではないのかということを理解出来ています。なので、動画のときは私が無事だとわかっているので、おみつと一緒になって焦って私を探すということはありませんでした。遠巻きにふわっと私を見ていましたが、特に心配する様子もなくその辺をウロウロしていたようです。

急に起こった出来事に対し 目の前のことしか考えられなくなり突っ走るのがおみつで、頭をフル回転させて状況を整理・把握してから行動するのがディオネです。

ドッグランで遊ぶ2匹
ドッグランで遊ぶ2匹

――反響について…

素直にすごく嬉しいです。やはり客観的な部分(見え方)は自分ではわからないので、そういうあたたかい言葉をかけていただけて、気づけることも多かったです。

おみつとディオネにはこれ以上ないくらいの愛情を注いで暮らしています。彼らがこれからも幸せでいられるよう、全力でサポートして行くつもりです。

普段から、LISAさんを支えているというおみつくん。ディオネちゃんはLISAさんの無事を察知していたそうだが、おみつくんはこの“ピンチ”にいてもたってもいられず「大変だ!」と飛び出していったのだろう。2匹の性格の違いもはっきりとわかる一幕だったようだ。

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プライムオンライン編集部
プライムオンライン編集部

FNNプライムオンラインのオリジナル取材班が、ネットで話題になっている事象や気になる社会問題を独自の視点をまじえて取材しています。