2月22日は「ニャンニャンニャン」の語呂合わせで「猫の日」とされている。テレビ宮崎で過去に放送した映像の中から心に残るエピソードを紹介する。今回は、種の違いを超えた「固い絆の物語」を振り返る。
死産を乗り越え、子犬を育てる母猫
1985年(昭和60年)、山田町(現在は都城市山田町)中霧島の民家では、犬の世話をかいがいしく行う猫が飼われており、近隣住民の間で話題を呼んでいた。

猫は10歳のメスで、名前は「ミケ」。ミケは3匹の子猫を出産したが、いずれも死産という悲しい結果に終わった。その落ち込みようは激しく、飼い主はミケの様子を深く案じていたという。

そこで飼い主がオスの子犬をもらってきてミケに与えたところ…

ミケは母性本能を発揮。子犬の全身をなめまわしたり、ついには授乳までするようになったという。

ミケの愛情をたっぷり受けて、子犬はすくすくと成長した。

母親のように甘えたり、じゃれ合ったりする姿も見られる。

時には、大きく成長した子犬の勢いに少し圧倒される、ミケの微笑ましい姿も記録されている。
「黒色」同士で心を通わせた「猫と牛」
続いては、仲睦まじい「黒猫」と「黒牛」のエピソード。

1984年(昭和59年)、小林市である子牛と野良猫の間に芽生えた、異色の友情が注目を集めた。

前年の春に生まれた子牛と、

同じく前年の秋に生まれた野良猫。

猫は子牛のそばを離れず、食事中もじっと見守っている。

牛舎に流れる、のんびりとした穏やかな時間。

牛舎の片隅で寄り添い、仲良く眠りについている様子は、黒色同士ということもあり、同化しているようにさえ見える。
「猫と犬」「猫と牛」。一見、ミスマッチにも思える組み合わせだが、そこに流れていたのは確かな「信頼」と「安らぎ」の時間だった。悲しみを愛情に変えた母猫ミケや、牛舎で親友と過ごした黒猫。彼らが教えてくれたのは、相手を想う気持ちに「境界線はない」ということ。この記事を読み終えたあと、隣にいる愛猫を少し強めに撫でてあげたり、遠くの誰かを思い出したり……。そんな優しい連鎖が広がる「猫の日」になればと願いたい。
(テレビ宮崎)