いよいよ2月8日からハンガリーで始まる、パリ五輪出場をかけたバスケットボール女子世界最終予選。日本はスペイン、ハンガリー、カナダと対戦し、上位3位までが五輪への切符を手に入れる。日本代表注目の候補選手を紹介。#1は髙田真希選手(34)。
#1 髙田真希 五輪2大会連続出場のセンター 小中時代空手と“二刀流”

髙田真希(たかだ まき)(34)185cm 愛知県出身
▼ポジション センター
▼桜花学園高校での国体優勝などを経て、2008年からWリーグで活躍。2016年リオ五輪でベスト8、2021年東京五輪で銀メダル。
▼プレーで当たり負けしない体幹の強さは、小4から中3までやっていた空手で培われたもの。
▼好きな言葉 自信
▼好きな食べ物 肉
強豪国と対戦へ「ディフェンスでしっかりプレッシャーかけ敵の体力削る」
直前強化合宿時の取材(1月26日)に髙田選手はー

Q 世界最終予選ではどういう点に力を入れる?
ー今回当たるどのチームも自分より大きい選手。190cm後半とか2m超える選手とか。そういった選手が確実にゴール下を攻めてくる。簡単に(相手にボールを)持たせないとか、プレッシャーをかけていくことがすごく大事で、自分の役割としてそこをしっかり果たしたいと思っているので、頭の中ではディフェンスしか考えていない。
Q オフェンスについては?
ー相手がオフェンスの時疲れてくると、ゴール下でも弱くなっているので、ディフェンスとしてタフに戦いながら、さらにオフェンスでしっかり自分で走ることによって、相手の体力を削っていくのが作戦の一つ。それを40分間やり続けることで、(最終の)第4クォーターとかに相手に疲労が出てくる。日本がそこで走り勝つ。オフェンスでもしっかり脚を使い、3ポイントシュートもうち、ドライブもどんどんいくというのがこれまで自分がやってきた役割。しっかり果たしていきたい。
「東京五輪時をキープできてる 自分でいうのもアレだが日本の強み(笑)」
Q 東京五輪も経験。変わった点は?
ー私自身はいい意味で変わっていないかもしれない(笑)。自分でいうのもアレだが、ディフェンスもやり、3ポイントシュートも精度高くやり、ドライブもいくし、自分のところでアドバンテージを作るのが、日本の強みの一つでもある。大きな役割は今までも変わらないと思う。年齢が高くなってもそれがキープ出来てる。なおかつ精度が上がってきている。

Q 意気込みは?
ー中2の時にアテネ五輪を見て、自分も五輪に出場したいという思いがあふれてバスケット選手として日本代表を目指した。そこは今でも変わらないし、何回出場してももう一回出たいもの。(チーム全体としては)五輪で自分たちが思っている以上の力を発揮できたということが、過去2大会(リオ、東京)出場した中で味わえたこと。五輪出場権を獲得するのが最低限のミッションだと思っている。しっかり獲得してパリ五輪に出場したい。
2月8日からの世界最終予選に向け、代表候補選手らは1月29日に東欧に向けて出発。最終調整を行っている。