8月5日、第107回全国高校野球選手権が開幕した。午後4時からの開会式、2部制の拡大と、暑さ対策が進む夏の甲子園。鹿児島県からは県予選3連覇を果たしたいちき串木野市の神村学園が出場する。過去2年、準決勝で涙をのんだ神村学園、今度こそチームとしても鹿児島勢としても初めての全国制覇を目指す。

目指すは全国の頂点

3年連続8回目の夏の甲子園出場を決めた神村学園。
県内45連勝という圧巻の強さで、目指すは全国の頂点だ。

「甲子園はワンプレーで勝敗が変わってくる。その中で甲子園までに技術を上げるところはたくさんあると思うから、しっかり元気を出して技術を上げるキャッチボールをやっていこう」と、今岡拓夢主将(3年)はチームメイトが集まった円陣で言葉をかけた。

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光る攻撃力 中心は今岡拓夢主将

神村学園は県予選でチーム打率3割3分1厘、1試合平均8.6得点と攻撃力が光った。
好調な打線の中心は今岡拓夢主将だ。

県予選では、全試合に3番ショートでスタメン出場。決勝では1イニングに2本のタイムリーツーベースを放つ活躍を見せたプロ注目のバッターだ。

「自分はキャプテンとしてプレーでも言葉でも全ての面で引っ張っていって、自分は甲子園も経験しているので、みんなを甲子園でも引っ張っていけるようにやっていきたいと思います」と、落ち着いて話す今岡主将のキャプテンシーに期待したい。

好調打線の中心はプロ注目のバッター、今岡拓夢主将
好調打線の中心はプロ注目のバッター、今岡拓夢主将

高い出塁率、打率を誇る 1・2番コンビにも注目

そして、1・2番コンビにも注目だ。
3年生の結城柊哉選手は県予選全試合で1番に入り、出塁率は5割4分2厘を記録。甲子園でも打線を勢いづけるプレーが期待される。

「自分は1番バッターという立場でヒットを打つってよりは、フォアボールでもデッドボールでも何でも良いので、県大会よりももっとチームを勢いづけられるようにまずは出塁して、次の入耒田、今岡につなぐというのを甲子園でもやっていきたい」と、結城選手はリードオフマンとしての意気込みを語った。

甲子園でもまずは出塁して後続につなぐと語る結城選手
甲子園でもまずは出塁して後続につなぐと語る結城選手

2番に入るのは3年生の入耒田華月選手。県予選では毎試合ヒットを放ち、4割5分0厘の打率をマーク。神村打線に欠かせない存在だ。

入耒田選手は「自分は監督からもランナーを帰す役割と言われているが、自分の打ちたい打ちたい(という気持ち)だけでは結果はついてこないと思っていた。とにかく後ろにつなぐという意識で打席の中では常にやっている」と、甲子園でもつなぎを意識したプレーでチームに貢献する決意だ。

入耒田選手は“ランナーを帰す役割”を果たす決意
入耒田選手は“ランナーを帰す役割”を果たす決意

夏の甲子園では2023年、2024年と2年連続で準決勝に進出している神村学園。今回は大会8日目の第3試合で、開幕試合の長崎・創成館VS石川・小松大谷の勝者と対戦する。

悲願の初優勝へ。神村ナインの挑戦が始まる。

鹿児島テレビ
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