5年ぶりにJの舞台に帰ってきた日本サッカー界のレジェンド・キングカズ。プロ41年目。来年には還暦を迎える三浦知良 選手の新たな挑戦の理由を独自の視点で探った。
サッカー界のレジェンドがJ復帰
静岡が生んだ日本サッカー界のレジェンド・キングカズこと三浦知良 選手。

この日、福島ユナイテッドFCの新体制発表イベントに訪れたファン・関係者は930人。
2025年の200人を大きく上回り、早くもカズ加入の効果が現れていた。
昨シーズン終了後は地域リーグも含め複数のオファーがあった中、なぜJ3の福島を選んだのか?
その決断の背景を独自の視点でフカボリすると3つの理由が見えてきた。
質の高い練習環境
前人未到のプロ41年目。
2月には59歳の誕生日を迎えるカズにとって最も重要なのがコンディションだ。
ケガをせず、どう維持していくか…。
練習で身体への負荷を考えた際、天然芝の専用グラウンドが整っている福島は他のクラブを大きくリードしていた。
合流初日、雪かきをしたグラウンドでトレーニングを終えたカズは「雪があるけど下にある芝生の状態は非常に良い。このピッチのコンディションの良さにはびっくりしている」と驚きの表情を浮かべた。
クラブカラーが“情熱の赤”
「情熱に関しては、やればやるほど増してくる」と話すカズは今シーズン、Jリーグでは初となる“情熱の赤”を纏う。
実はカズと赤はJリーグ発足当初から続く”ある縁”があった。
黄金期を築いたヴェルディ川崎時代。
Jリーグ初代MVPに輝くと上下真っ赤なスーツで登場するド派手な演出で大きな話題をさらった。
さらに、オフシーズンの自主トレや年明け恒例の初蹴りにも赤いウェアで臨むなど、年齢とともに積み重なる“情熱の赤”はカズのシンボルカラーの1つとなった。
福島ユナイテッドFCの“赤”のユニフォームの着心地を聞かれると「まあまあですね」と答えた後、「赤という色は好きなので、ユニフォームも赤の練習着もとても気に入っている」と続けた。
蹴球都市・藤枝との縁
今回の入団にあたって、カズは「10月下旬にショートメールが入っていて、いろいろなことが書いてあって、『福島ユナイテッドでプレーしてもらえないか』という文面があった。これはオファーなのかな?どうなのかな?そんな感じで疑っていた」と舞台裏を明かした。
カズを困惑させるオファーを出したのは福島ユナイテッドFCの小山淳 代表だ。
地元・藤枝に初のプロクラブ・MYFCを設立した初代代表で、カズ自身もMYFCとの対戦を心待ちにしている。
その理由の1つに、元日本代表の“お祭り男”槙野智章 監督の就任がある。
長年にわたり日本サッカー界を盛り上げてきた2人の対戦は大きな注目を集める予想され、カズは「槙野監督の前でプレーするのも楽しみだし、ワクワクする気持ちがどうしてもある」と胸を躍らせる。

一方、藤枝MYFCの槙野智章 監督も「僕がサッカーを始めたきっかけとなる方がまだ現役で、新しいステージで監督として対戦できることを楽しみにしている。対戦しておもしろかったと思ってもらえるチーム作りをしていきたい」と気合十分な様子だ。
シーズン移行に伴う特別大会・百年構想リーグはJ2と同じリーグになり、地域を考慮したグループ編成のため、藤枝MYFCやジュビロ磐田との対戦も控えている。
Jリーグのピッチに立てば実に5年ぶり。
その瞬間に備え、地元・静岡の御前崎キャンプでは練習試合で精力的なプレーも見せてくれた。

「すべてはこれから始まるシーズンの準備なので、そこに上手く持っていけたらと思っている。自分がピッチに立った時は良いプレーをして、みんなに少しでも喜んでもらえたら」と意気込むカズ。
終わりなき挑戦を続ける”キング”の一挙手一投足から今後も目が離せない。
(テレビ静岡)
