2020年7月豪雨で氾濫した球磨川の治水対策として、支流の川辺川に計画されている流水型ダムのイメージ図が初めて公表された。国は2027年度に本体工事に着手し、2035年度の完成を見込んでいる。

国内最大の治水専用ダム 完成イメージ初公開

流水型ダムは従来の川辺川ダム計画と同じ熊本・相良村に整備される予定で、総貯水量は約1億3,000万トン、国内最大の治水専用ダムとなる。

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国は2027年度に本体工事に着手し、2035年度の完成を見込んでいる。

11月27日は流水型ダムについて、国土交通省九州地方整備局が工事などで環境への影響などをまとめた準備レポートを公表し、この中でダムの完成イメージ図を初めて明らかにした。

流水型ダムは平常時はダムに水をためず自然に水を流すが、大雨で増水した際にはゲートを閉めてダムに水をため、水位が上がればゲートを操作して放流量を調整する仕組みだ。

準備レポートは流水型ダムの概要や工事に伴う水環境、生態系などへの影響、保全措置の内容などが示されている。この準備レポートは11月28日から一般への縦覧が始まった。

今後、国は12月16日の五木村を皮切りに、流域7市町村で準備レポートの住民への説明会を行いたいとしている。

(テレビ熊本)

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