毎年、プロ野球選手100人に独自調査を行い、打撃や投球など各部門のNo.1を選出するフジテレビ「S-PARK」の人気企画「プロ野球100人分の1位」。 

2023年も「走塁」「スピードボール」「守備」「変化球」「パワーヒッター」「バットコントロール」の6部門で調査を実施。第3弾「守備」部門では西武の源田壮亮内野手(30)が21票を獲得し、3年連続受賞となった。 

一流のプロ野球選手が選ぶ“一流の守備”。 

現役選手100人に話を聞くと、そこには、プロならではの鋭い視点や、対戦相手だからこそ分かる感覚があった。 

ここでは、第5位の選手から順に振り返っていく。 

第5位タイ: 6票/吉川尚輝(巨人) 

第5位には同票で2人がランクイン。まず紹介するのは、プロ7年目で初めてトップ5にランクインした読売ジャイアンツ・吉川尚輝内野手(28)。選手たちが口を揃えて言うのが… 

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「(外野に)抜けるだろうなという打球も、全部捕られる。守備範囲が広いんです。もう打ったらそこにいる」DeNA・宮﨑敏郎内野手(34) 

巨人・戸郷翔征投手(23) 
巨人・戸郷翔征投手(23) 

「自分が『捕れなかった、くそ、ヒットか…』と思っていたら、吉川選手がファーストに送球してアウトを取っていた。それが印象的でした」巨人・戸郷翔征投手(23) 

第5位タイ:6票/菊池涼介(広島) 

そして、もう一人は、本企画の「守備部門」で9年間トップ3に入っていた広島東洋カープ・菊池涼介内野手(33)。今年は5位だったが、それでも、選手にとっては「生きる教科書」だ。 

「異次元の守備をする」広島・床田寛樹投手(28) 

阪神・中野拓夢内野手(27) 
阪神・中野拓夢内野手(27) 

「この打球だったら前に出るとか、待つとか、そういうのを動画で見ながら勉強した」阪神・中野拓夢内野手(27) 

「あり得ないところから出てきて、ワンバウンドでファーストに投げるという、その余裕さがあり得なかった(笑)」日本ハム・加藤豪将内野手(29) 

毎年セ・リーグで多くの票を集めていた菊池。…と、なれば、今年のセ・リーグの票は一体どこに?その答え合わせの前に、第4位と第3位を紹介しよう。 

第4位:7票/中野拓夢(阪神) 

今年、転向したばかりのセカンドで「ゴールデングラブ賞」に輝いた阪神タイガース・中野拓夢内野手(27)。華麗な守備はもちろんのこと、プロが絶賛する技術というのが…? 

「抜けそうな打球も補ってくれたり、本当に助かっている」阪神・村上頌樹投手(25) 

「阪神の中野さんが上手い」中日・岡林勇希外野手(21) 

DeNA・今永昇太投手(30) 
DeNA・今永昇太投手(30) 

「捕って、クルっと回転してファーストに投げる送球も強いし、ゲッツーとってからの握り替えも素早い。そこが中野選手の対応力の高さだと思う」DeNA・今永昇太投手(30) 

今シーズン、両リーグ最多のダブルプレー数・130を記録した阪神。“捕球から送球への速さ”が持ち味の中野が、チームに大きく貢献していた。 

第3位:8票/村林一輝(楽天) 

そして3位は、東北楽天ゴールデンイーグルス・村林一輝内野手(26)。

「守備が上手いのは一輝さんだと思う」楽天・荘司康誠投手(23) 

「期待も込みで、村林で!」楽天・浅村栄斗内野手(33) 

チームメートから5票獲得した村林。その魅力は、なんと言っても・・・ 

「バケモンでしょ!肩は強いし球際とかも強いし」楽天・則本昂大投手(32) 

高校時代、遠投110メートルを記録したこともあるという村林。三遊間の深い打球をことごとくアウトにする強肩が評価された。 

第2位:14票/門脇誠(巨人) 

第2位に入ったのは、読売ジャイアンツのドラフト4位ルーキー・門脇誠内野手(22)。例年、広島・菊池に集まっていたセ・リーグの票が、今年は門脇に集中する結果となった。 

「守備範囲広すぎ!」中日・高橋宏斗投手(21) ※高は「はしごだか」 

「正々堂々とプレーしているのですごいと思う」巨人・岡本和真内野手(27) 

DeNA・山本祐大捕手(25) 
DeNA・山本祐大捕手(25) 

「全部うまい選手ってなかなかいない。すごい!」DeNA・山本祐大捕手(25) 

巨人・坂本勇人内野手(34) 
巨人・坂本勇人内野手(34) 

「ルーキーであれだけ試合に出て、あれだけエラーしない選手って…!僕も17年間プロにいますけど、見たことないかも」巨人・坂本勇人内野手(34) 

巨人でショートを16年間守ってきた坂本勇人の“後継者”と期待されるなか、門脇は、時にサード、時にセカンドと3つのポジションを守る万能ぶり。「ゴールデングラブ賞」を獲っていなくとも支持を集め、「100人分の1位」史上で初めて“ルーキーが2位に入る”快挙となった。 

第1位:21票/源田壮亮(西武) 

そして、3年連続No.1に選ばれたのは、西武の守備職人・源田壮亮。番組ではそのことを伝えるべく、本人を直撃した。 

Q.3年連続受賞おめでとうございます! 

「ありがとうございます。これ、マジで嬉しいんですよ。(自信は)全く無かったですね。今年は納得いってないんで…」 

今年はケガのため、約2カ月一軍を離れていた源田だが、選手からは絶賛の嵐。 

阪神・近本光司外野手(29) が「ボールが吸い込まれていくような感じ」と語るほど、無駄のないグラブさばきに…

オリックス・紅林弘太郎内野手(21) が「足を使ってちゃんと送球する」と評する華麗なステップワーク、そして… 

オリックス・山本由伸投手(25) 
オリックス・山本由伸投手(25) 

「(源田選手の守備で)味方がアウトになる場面で、内心、一瞬テンション上がってしまう。上がっちゃダメなんですけどね」オリックス・山本由伸投手(25) 

相手チームさえも虜(とりこ)にするプレーの数々。そこには、源田本人のこだわりが…。 

「(自分がこだわっているのは)グラブ。手にはめた瞬間のフィーリングや、プレー中での自分の感覚って変わっていくので。グラブ職人さんには、けっこう迷惑をかけてしまっていると思うんですけど…(苦笑)」 

技術はもちろんのこと、指先の細部まで感覚を研ぎ澄ませて生み出す芸術的なプレー…。では、源田にとって“守備”と何なのか? 

「いや~、でも本当に、僕はそれ(守備)でずっと生きてきたんで、もう“僕の生きる道”だと思います!」 

本企画の「守備部門」では、直近5年間で西武・源田と広島・菊池の“二強”によるトップ争いが続いていたが、今年は彼らに続けとばかりに新たな選手たちが台頭。

源田がこのまま王者の座を守りきるのか、それともーー。2024年シーズンの「守備部門」も目が離せない! 

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