フジテレビのスポーツニュース番組「S-PARK」では、毎年プロ野球選手100人に独自の調査を行い、打撃や投球など各部門のNo.1を選出してきた。
2022年も「バットコントロール」「パワーヒッター」「走塁」「守備」「スピードボール」「変化球」の6部門で調査、第4弾は華麗なプレーでファンを魅了する「守備」部門No.1を選ぶ。
実はこの守備部門は、'17年から西武・源田壮亮内野手と広島・菊池涼介内野手が1位を独占中。さらに'18年からは1位と2位を両選手が独占し一騎打ちが続いている。さらに今回、この部門では“史上初”の結果も生まれた。はたして今年の結果はどうなったのか?
2022守備部門・第5位
第5位、4位には守備範囲の広い外野手が立て続けにランクイン。
第5位(6票)は、「ヒットをアウトにする男」DeNA・桑原将志(29)。
「チームを救ってくれるようなプレーを何度も横で見ていた」
(DeNA・佐野恵太外野手)
「何度もヒットゾーンのボールを捕っている」
(DeNA・宮﨑敏郎内野手)
「自分のチームにいるのが本当に誇らしいですね」
(DeNA・今永昇太投手)
数々の救世主的なプレーで全票をチームメートから集めた。
第4位の前に…第6位~15位を発表
第6位(5票)
▼吉川尚輝内野手(巨人)
第7位(4票)
▼上川畑大悟内野手(日本ハム)
第8位(2票)
▼長岡秀樹内野手(ヤクルト)
▼中野拓夢内野手(阪神)
▼土田龍空内野手(中日)
▼宗佑磨内野手(オリックス)
▼今宮健太内野手、牧原大成内野手(ソフトバンク)
▼万波中正外野手(日本ハム)
第15位(1票)
▼塩見泰隆外野手(ヤクルト)
▼坂本勇人内野手(巨人)
▼加藤翔平外野手(中日)
▼安達了一内野手(オリックス)
▼甲斐拓也捕手、ガルビス内野手(ソフトバンク)
▼髙部瑛斗外野手、松川虎生捕手(ロッテ)
▼谷内亮太内野手、淺間大基外野手(日本ハム)
がそれぞれ選ばれた。
2022守備部門・第4位
第4位(7票)にランクインしたのは、楽天・辰己涼介(25)。
「投げる方でも肩が強いので(ランナーを)刺せます」
(楽天・鈴木大地内野手)
「当然肩も強いので辰己かな」
(日本ハム・近藤健介外野手)
守備範囲の広さに加え、さらに“強すぎる肩”を武器に2年連続2度目のゴールデンクラブ賞も受賞した。
2022守備部門・第3位
第3位(9票)にランクインしたのは、巨人・中田 翔(33)。
実は「100人分の1位・守備部門」13年の歴史で一塁手がTOP3にランクインするのは初めてのこと。
「グラブさばきがうまいですし、ショートバウンドも難なくさばきます」
(広島・西川龍馬外野手)
「ハンドリングもすごい上手ですし、めちゃくちゃうまいっすよ」
(広島・菊池涼介内野手)
「ショートバウンドのさばき方だったりとかあそこまでうまいとは正直思わなかったですね」
(巨人・丸佳浩外野手)
「中田 翔選手です」
(中日・柳 裕也投手)
「中田選手ですね」
(阪神・大山悠輔内野手)
ショートバウンドの処理のうまさがもたらした“100人分の1位史上”初の快挙だった。
残すは第1位と2位の発表。この8年、西武・源田壮亮と広島・菊池涼介が分け合っているこのタイトル。今年もこの2人がTOP2となっている。
珠玉のライバル対決を制するのはどちらの選手なのか?
源田VS菊池“最強守備ダービー”が開幕する――。
「源田さん」
(西武・髙橋光成投手)
「菊池さん」
(広島・森下暢仁投手)
「菊池さんですね」
(阪神・梅野隆太郎捕手)
「源田選手」
(ヤクルト・青木宣親外野手)
「菊池さんですね」
(中日・岡林勇希外野手)
「源田さん」
(オリックス・吉田正尚外野手)
「菊池さん」
(広島・栗林良吏投手)
「源田さん」
(ロッテ・髙部瑛斗外野手)
「菊池さん」
(DeNA・山﨑康晃投手)
「西武ライオンズの源田選手ですね」
(日本ハム・松本 剛外野手)
「源田選手です」
(ロッテ・松川虎生捕手)
「源田選手でしょう」
(楽天・浅村栄斗内野手)
「No.1は菊池さんです」
(阪神・青柳晃洋投手)
「源田さん」
(オリックス・山本由伸投手)
「源田選手」
(ソフトバンク・柳田悠岐外野手)
「源田選手」
(西武・森 友哉捕手)
「源田選手」
(巨人・菅野智之投手)
「源田選手」
(ヤクルト・長岡秀樹内野手)
「源田選手」
(西武・水上由伸投手)
「源田選手」
(ヤクルト・塩見泰隆外野手)
「源田選手」
(日本ハム・上川畑大悟内野手)
「源田さんです」
(DeNA・桑原将志外野手)
2022守備部門・第2位
第2位(14票)にランクインしたのは、日本が誇る最高の二塁手・広島の菊池涼介(33)。
「そこから出てくるの?」
(ヤクルト・田口麗斗投手)
「その体勢から投げちゃうんだとか、その体勢で捕れるんだとか」
(巨人・中田 翔内野手)
「忍者です」
(中日・岡林勇希外野手)
「忍者みたいな動きをされてるなって。菊池さんです」
(阪神・湯浅京己投手)
2022年も忍者のような身のこなしでミラクルプレーを連発。ゴールデングラブ賞もセ・リーグ最多タイとなる10年連続で受賞した。
そして栄えある第1位は…
2022守備部門・第1位
「100人分の1位」守備部門で第1位となったのは、2年連続で西武・源田壮亮(29)。
ライバルの菊池を抑えて圧倒的な得票数・30票を獲得、今年もNo.1に輝いた。
「なんでこんなきれいにグラブに収まるんだろう」
(日本ハム・松本 剛外野手)
「足の運び方に無駄がないですし捕ってからの送球が安定してる」
(DeNA・桑原将志外野手)
「誰が見てもたまらないですね」
(オリックス・杉本裕太郎外野手)
「あと10年くらい、守備部門はずっと源田って言うと思います」
(楽天・浅村栄斗内野手)
源田の1シーズン失策数は、'17年21個、'18年11個、'19年9個、'20年9個、'21年8個、'22年6個とプロ入りしてから毎年着実に減らしている。さらに守備率は、'17年.971、'18年.986、'19年.986、'20年.983、'21年.985、'22年.988と今年が最高の数字。年々失策数を減らしていき目標に掲げる守備率10割も見えてきた源田。真のパーフェクトへその歩みは続く。
今年のベストプレーは「グラブトスのゲッツー」
“守備部門No.1”の称号が刻まれた盾を受け取り「ありがとうございます!」と満面の笑みを見せた源田選手。
華麗過ぎる守備で見るものを魅了する源田選手だが、本人が選ぶ今年のベストプレーは意外なプレーだった。
「9月の日本ハム戦でのグラブトスのゲッツーです」
源田が選んだのは今年9月11日、ベルーナドームでの日本ハム戦のダブルプレー。
「グラブトスの練習を始めて1カ月くらいたった時に、たまたまあの打球がきて」
「一瞬どうしようか迷ったんですけど、ゲッツーとるならグラブでいくしかないなと思ってやってみたら成功したのでうれしかったです」
一見派手に見えないプレーの裏に隠された秘話を明かしてくれた。
どんなスーパープレーも地道な努力があってこそ。源田壮亮が見せる華麗でいて鉄壁な守備を来シーズンも期待したい。
S-PARK恒例の「プロ野球100人分の1位」企画。12月3日(土)には「スピードボール」No.1を、12月4日(日)には「変化球」No.1を決定する。