熊本県内で進む半導体関連企業の集積で課題となっている工場排水について、熊本県と合志市、菊陽町の3者が協定を結んだ。熊本県は、セミコンテクノパーク周辺を軸に新たな下水処理場の整備を検討している。

企業集積の一方で 排水の課題に対応

11月20日、熊本県庁で開かれた協定締結式には、熊本県の蒲島知事と合志市の荒木市長、菊陽町の吉本町長がそれぞれ協定書にサインした。

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台湾の半導体製造大手・TSMCの進出に伴い、合志市と菊陽町にまたがるセミコンテクノパーク周辺では、半導体関連企業の集積が進んでいる。

一方で、工場排水の増加が見込まれることから、熊本県は、セミコンテクノパーク周辺を軸に新たな下水処理場の整備を検討していて、約280億円の費用を見込んでいる。

蒲島知事:
熊本県、合志市、菊陽町がお互いに連携協力し、“新生シリコンアイランド九州”の実現を目指す

第2工場なども十分に処理できるものを

今回の協定で3者は、熊本県が事業主体となって排水対策の整備を進め、互いに連携することが確認された。

熊本県によると、新たな下水処理場はTSMCの第2工場やソニーグループが取得している用地に工場が建設された場合でも、十分に処理できるものを検討しているという。

(テレビ熊本)

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