岸田文雄首相のキャラクター菓子が地元、広島にある。その名も「広島ふみきゅん焼き」。似顔絵焼き印のどら焼きだが、内閣支持率低迷とともに売り上げも大きくダウン。製造・販売元は「味には自信がある」と政権存続中は作り続ける意向だ。
支持率3割を切る逆風が売り上げに影響
FNNが11、12日に実施した世論調査で岸田内閣の支持率が政権発足以来、初めて3割を切った。
この記事の画像(17枚)そんな中、首相の地元、広島で販売されている似顔絵焼き印どら焼き「広島ふみきゅん焼き」にも逆風が吹く。
この「広島ふみきゅん焼き」は、広島産のハチミツと小豆、もち米をふんだんに使ったどら焼き。
パッケージにも首相の顔と名前が入ったどら焼きは、政権発足の1カ月後(2021年11月)から、まだ新型コロナの影響が続いていた地元を盛り上げようと、呉市の老舗和菓子店が販売を始めた。
その味は…。
五十川裕明記者:
少し恐れ多い気もするんですが、岸田総理の頭からいただきます
五十川裕明記者:
上品な甘さですね。ハチミツも入っているということでほんのり甘さが伝わってきます。小豆も粒が大きいです
味はいつ食べても一級品だが、人気は…と言うと、いつも岸田内閣の支持率と運命共同体。
FNNが実施した世論調査で2カ月連続で過去最低を記録し、売り上げも「低迷」している。
和菓子店 蜜屋 明神明子さん:
現状はちょっと厳しいですね。やはりG7のときが一番反響が大きかったですね。手で焼いて、焼き印も手で押していくので、みんな本当に必死に作りました
11月の内閣支持率は過去最低の27.8%。「危険水域」とも言われる20%台に初めて落ち込んだ。「広島ふみきゅん焼き」の売り上げも支持率が50%台だったG7広島サミットの頃は過去最高だった。
ところが、秋頃から一気に「急落」。
蜜屋 明神明子さん:
支持率が高いときはよく売れて、下がってくるとだんだんと売り上げは落ちてくる。絵に描いたように、不思議に比例してます
人気順位をほかの製品に明け渡す
売れ筋商品の力関係にも変化が…。店で2番人気だった「広島ふみきゅん焼き」がライバルのチーズケーキの和菓子「広島まんまるチーズ」にその座を明け渡してしまった。
蜜屋 明神明子さん:
ちょっと今抜かれつつ…抜かれてきてはいます。「まんまる」のほうが今は、売り上げはいいです
五十川記者:
岸田総理が、まんまるチーズに負けているということですね
蜜屋 明神明子さん:
商品としては負けてはいませんが、売り上げは負けている
蜜屋 明神明子さん:
材料もほぼ広島産で作っているものを広島の総理に応援してもらいたいと思って。今は支持率が下がってはいるが、お店としては本当に美味しいお菓子を作り続けて頑張っていきたいと思います
「ふみきゅん焼き」は広島駅などで観光客の需要も高く、リピーターもいるという。
店では岸田首相の在職中は支持率に関係なく、販売を続ける考えとのこと。
(テレビ新広島)