頭数が足りない…精神科医のジレンマ

「徹底的に患者さんに向き合う」ということは、ひとつの理想の形だと思います。

しかし、現実問題として、医師の頭数が足りません。

患者さんをないがしろにしているのではないかと、誤解されることも多いのですが、患者さんの数に対して、医師の時間が足りないのです。

そのため、短い診察をフォローするために、自費で心理士さんによるカウンセリングを使うこともあります。

また、「初診の予約をしようとしたのに、数カ月先になってしまった」という話も聞きます。

治療を望んでいるのに、すぐにクリニックに行けないと悩んでいる方が全国各地にたくさんいるのです。

メンタルヘルスの関心が高まるにつれ、医師不足が深刻化しています。制度の見直しも必要でしょう。