屋外のトイレなどで、羽がある“ハート型の虫”を見たことはないだろうか。
害虫駆除に詳しい、村田光さん(公益社団法人日本ペストコントロール協会)によると、この虫は「チョウバエ」。自宅にも発生して、短期間で増えることもあるそうだ。
ゾッとする状況にならないための、注意点や予防対策を教えてもらった。
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3週間で100匹以上に増えることも
チョウバエは「ハエ」という言葉が付いているが、生態は蚊に近いと村田さん。体長は4~5mmで、4~11月ごろによく見かける。

フワフワの毛で覆われるなど愛らしいところもあるが、放置するのはお勧めできないそう。
「排水から発生する不潔な虫ですから、大量発生すると食品に混入したり、有害な細菌やウイルスなどの微生物が付着したりするなど、衛生面での悪影響が考えられます」

さらに怖いのは、繁殖力の強さ。チョウバエのライフサイクルは3週間ほどで、生涯で100個以上の卵を産むとされる。環境がそろえばあっという間に増えてしまうのだ。
そんなチョウバエはどこからやってくるのか。