2025年4月、長野県飯田市で堤防道路から転落した乗用車が水門に衝突し、乗っていた男性4人が全員死亡する事故があった。事故を起こした車はかなりのスピードで走行したとみられている。5月28日、警察や市職員などが現場を確認し再発防止策を協議した。スピードを抑える対策を施すなどの意見が出されたという。
自動車整備科の訓練生4人死亡
飯田市松尾清水の天竜川沿いの堤防道路に、警察や市職員などが集まり、現地診断を行った。
この場所では、4月24日、堤防道路から転落した乗用車が水門に衝突し、乗っていた男性4人全員が死亡する事故があった。いずれも近くの技術専門校の自動車整備科の訓練生だった。
乗用車は、原形をとどめないほどに大破。

現場から500メートルほど手前を映した防犯カメラには、4人が乗っていたとみられる黒い車が猛スピードで走る様子が映っていた。
警察は、かなりのスピードで走行し、運転操作を誤ったとみて調べている。
再発防止に向けた対策を協議
事故から1カ月余り。集まった約30人が黙祷を捧げた後、現場周辺の道路の状況などを確認した。
その後、再発防止に向けた対策について協議した。

参加者からは、車のスピードを抑えるためにラバーポールを設置することや、若いドライバーへの安全運転の啓発を進めていくことなどが意見として出されたという。
飯田市危機管理部の岡本佳宏部長は「飯田市が道路管理者になるので、どういう形で進めるのがいいのか、いただいた意見を検討したい」と述べた。
飯田警察署交通課の竹村義春課長は「現在は法定の(時速)60キロだが、地域から規制に関する意見が出れば合意形成を得ながら検討していきたい」と話した。
(長野放送)
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