オフのときに「してはいけないこと」
――24時間換気をオフにしたときの注意点は?
部屋の空気は給気されないと、排気もされにくいです。24時間換気をオフにすると、キッチン、浴室、トイレなどの換気扇を回しても、換気がうまくできないことがあります。例えば、料理の煙やにおいが出づらくなることも考えられます。
また、24時間換気をオフにして他の換気扇を回すと、部屋は気圧が下がった状態になります。マンションでは外開きの玄関扉が開きにくなることもあるので、注意してください。

――オフにする時間はどれくらいがいい?
部屋の広さなどにもよるので、具体的には申し上げられません。ただし、小さめの部屋でしたり、寝室など、人間が何時間も滞在するところは二酸化炭素や湿気もたまりやすくなります。オフにする時間はなるべく、短くしていただければと思います。

――オフのときにしてはいけないことはある?
換気されない状態で、一酸化炭素がたまると中毒になる危険性もあります。ガスコンロや火器を使用することはなるべく避けましょう。強い雨風が通り過ぎたら、オンに戻してください。
フィルターが汚れていると、換気効率が落ちることも
――強い雨風がおさまった後、24時間換気で確認してほしいことは?
周囲の壁や床を確認してほしいですね。24時間換気は部屋の壁と屋外をパイプでつないでいます。そこに隙間があると、雨が壁の内部に落ちてカビが生えたりすることもあります。湿気をすごく感じる、じめじめしている場合は、施工会社や管理会社に相談してもいいかもしれません。

――24時間換気のメンテナンスの方法は?
給気をするところなので、メンテナンスが重要になります。ご自宅の24時間換気を開けると、内部にフィルターがあると思います。ここに粉塵やごみがあると、換気の効率が落ちてしまいます。
メンテナンスの方法は、説明書や品番で調べていただくのが良いですが、一般的には、表面のパネルとフィルターを取り外して中性洗剤などで洗い、乾かしていただければ大丈夫です。フィルターが痛んだ場合は、ホームセンターなどで販売しているので、交換していただければと思います。
24時間換気はそこまで目立つものではないので、存在を忘れている人もいるかもしれない。大雨や強い雨風が近づいたときの判断に役立ててほしい。