今年も台風が発生している。強風や激しい雨が懸念されるが、厳しい暑さも続いている。こうした中で気になるのが、台風の接近時、エアコンは使用していいのか?ということだ。
エアコンは風が出てくるし、室外機は屋外に置いてある。使用がトラブルを招く可能性はあるのだろうか。ダイキン工業株式会社の担当者に聞いた。
使えるが強風や水害に注意が必要
――台風の接近時にエアコンは使ってもいいの?
基本的には、ご使用いただいて問題ございません。ただし、エアコンは室内機、室外機がセットで正しく稼働するものです。強風や大雨で屋外の環境が変わり、室外機が影響を受ける可能性があります。強風では、転倒・落下・破損・移動(位置ずれ)などが、大雨では、水害で一時的に水に浸かってしまうといった、トラブルが発生することが考えられます。
――強風や水害があるとエアコンはどうなる?
室外機の転倒などが起きると、室外機と室内機をつないでいる配管に負荷がかかり、配管に亀裂や穴が生じる場合があります。また、亀裂や穴から冷媒ガスが漏洩してしまうこともあります。冷媒ガスは室内の熱を運んで外へ逃がす役割があるので、冷媒ガスが少なくなると、エアコンの電源は入ったとしても、部屋が冷えにくくなることが考えられます。
浸水すると、電気回路の部品に水が入り、乾いても漏電や発火が起きる可能性があります。泥などの不純物が、モーターの不具合の原因になることもあります。
――落雷や停電の場合は使ってもいいの?
落雷の恐れがある時は、エアコンの運転を停止し、室内機の電源プラグを抜くか、ブレーカーを切ってください。停電の際は運転が停止しますが、そのままでも本体に影響はございません。停電後に運転を再開する場合は、リモコンのボタンから運転してください。