山形県内では学生の熱中症が相次ぎ、教育現場での「暑さ対策」が課題となっている。これを受け、県教育委員会は県立高校や公立中学校などの体育館に、冷房の設置を検討していることがわかった。吉村知事は、私立学校への支援も検討するとしている。

県…冷房・送風機の設置検討

県教育委員会が冷房の設置を検討しているのは、すべての県立高校と特別支援学校・公立中学校の体育館や武道場だ。

7月・8月に学校での熱中症相次ぐ
7月・8月に学校での熱中症相次ぐ
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山形県内では、2023年7月に米沢市の女子中学生が部活動帰りに熱中症で亡くなり、8月には山形市の中学校のグラウンドで体育祭の練習をしていた生徒13人が熱中症で病院に運ばれ、教育現場での「暑さ対策」が課題となっている。

これを受け、吉村知事は教室や体育館への冷房・送風機の設置を検討するよう県教委に伝えていた。体育館への冷房の設置について、県教委の担当者は「今夏のものすごい猛暑、米沢市内で痛ましい事故があり、運動中の対策を施設・機器面でできないか検討を進めている」と話す。

2023年度中の設置目指す

県立学校と同じように私立学校にも「熱中症対策の支援を」と、9月7日に県私立中学高等学校協会が吉村知事に要望書を手渡した。

吉村知事は「公立学校だけでなく、私立学校も同じと考えている。教育委員会でも検討中で、私立学校のみなさんの意見をもらったので、しっかりと検討していく」とコメントした。

山形県は体育館への冷房設置に関連する費用を9月補正予算案に盛り込み、2023年度内の設置を目指すという。

(さくらんぼテレビ)

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