山形市の中学校で、体育祭の練習中に生徒13人が熱中症の疑いで運ばれた事案について、佐藤孝弘市長は8月28日の会見で「学校の対応は不適切だった」と述べた。

市長「練習中止の判断をすべきだった」

山形市の第十中学校では、8月24日午前、グラウンドで体育祭の練習をしていた生徒13人が体の不調を訴え、熱中症の疑いで病院に運ばれた。

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山形市・佐藤孝弘市長:
この度の山形十中での対応は、基準に照らしても少し不適切なところがあったと思っている

市の教育委員会と中学校は当日行った会見で、市教委が作った基準に沿って「暑さ指数」を測ったうえで、練習の実施を決めたと説明していた。その後、救急車を呼ぶ事態となっても練習を続けていたことが明らかになり、市教委が検証のため当時の状況を学校から確認していた。

この結果、市教委はこの対応について「学校の判断が甘かった。適切な判断ができていなかった」と結論づけた。

山形市・佐藤孝弘市長:
具合の悪い人が出て救急車を呼ぶという時点で、中止の判断をすべきだった。体育祭が迫っていて、できる限りやりたいということもあるかと思うが、昨今の夏の異常な暑さを考えた場合、不適切だったのではないか

山形市によると、市立の中学校15校が9月上旬に体育祭や運動会を予定していたが、蔵王温泉にある学校を除く14校が時期を遅らせるか、遅らせる方向で検討しているという。また、小学校については9月上旬に予定していた6校のうち、3校が開催時期の変更をすでに決めている。

(さくらんぼテレビ)

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