酒田市黒森地区で江戸時代から受け継がれる「黒森歌舞伎」の正月公演が行われ、地区の住民の熱演が会場を魅了した。

「黒森歌舞伎」は、酒田市黒森地区に江戸中期から300年伝わる農民歌舞伎で、県の無形民俗文化財にも指定されている。

17日午後から上演されたメインの演目は“女性版忠臣蔵”とも称され、2005年以来21年ぶりとなる「加賀見山旧錦絵」。

江戸時代の女性同士の対立を描いた歌舞伎の人気演目で、謀反をたくらむ古株の局・岩藤の謀略で命を絶った中老・尾上に代わり、仕えるお初が敵を討つ嫉妬と陰謀うず巻く復讐劇。

また、舞台では熱戦が繰り広げられているミラノ・コルティナ五輪を意識したセリフも盛り込まれ、観客を楽しませる演出もあった。

(演者)
「金メダル級の活躍をご覧入れましょう」

正月公演は毎年この時期に披露されることから、「雪中芝居」とも呼ばれて親しまれている。
17日は風もなく、くもり空の落ち着いた天気となり、県の内外から訪れた観覧客が伝統の歌舞伎を楽しんでいた。

(観覧客)
「すごくユーモアがあっておもしろかった」

「東京から来た。3年前に初めて見て、非常に感動して今年もまた来た。残すのはなかなか難しいと思うが、伝統行事が受け継がれていくことは良いことだと思うので、長く続くことを願っている」

3月1日には、酒田市民会館・希望ホールで「黒森歌舞伎酒田公演」が開催される。

さくらんぼテレビ
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