このまま上がり続けるのだろうか。ガソリン価格の全国平均が8月30日に15年ぶりに過去最高となった。熊本県内でも先週、15年ぶりに180円台となり、8月30日はさらに値上がりしていて、ガソリンスタンドを訪れた客からは、ガソリン代の上昇に悲鳴にも似た声が上がっていた。
熊本県内は14週連続値上がり
資源エネルギー庁が8月30日に発表した、8月28日時点の熊本県内のレギュラーガソリン1リットルあたりの平均価格は182.9円。
この記事の画像(9枚)この価格は、2008年以来15年ぶりに180円台になった先週よりも2.4円高く、熊本県内のガソリン価格の値上がりは、これで14週連続だ。
給油客:
高い!高いです。なんとかしてほしいという感じですね
給油客:
子供が小さいのでいろんな所に遊びに連れて行ってあげたいけど、遠くに行くのはちょっとね…って
企業努力の限界 “あえて満タン”の客も
熊本市北区にあるエムロード菊南店では、会員割引やスマート決済などで値引きするサービスを行っているが、その企業努力も限界にきているという。
この店では、ガソリン価格の高騰が続いていることで、給油の方法に“ある変化”が見られるようになった。
エムロード菊南SS 用松佑介マネージャー:
定量・定額で給油される人もいますが、毎週ガソリン価格が上がっているので、安いうちに…と思って満タンにされるお客さまが増えてきました
給油する人もこの先、安くなることはないと見越し、あえて満タンにするそうだ。
ガソリン価格上昇の主な要因は、
▼国からの補助金が2023年1月以降、段階的に縮小されていること
▼産油国による追加減産が続き、価格が高止まりしていること
▼円安に伴う輸入価格の上昇
などが挙げられる。
ガソリン1リッター175円に抑える方針
ガソリン価格の高騰を受け政府は、1リットルあたり170円台に抑えられるよう補助を拡充する対策を検討していて、石油元売り各社に支給している9月末までの補助金支給期限も年末まで延長する方針だ。
給油客:
とりあえず政策は、延ばしてくれることになったんですよね。補助の幅を広げてほしい気もしますね
補助を拡充する対策が取られるものの、ガソリン価格は高止まりの状態で推移するため、家計への負担はしばらく続きそうだ。政府は、ガソリンのほか電気・ガス料金についても補助を年末まで拡充するとしている。
(テレビ熊本)