6日に発表された大分県内のレギュラーガソリンの平均販売価格は191.6円。全国5番目の高値となっている。なぜ大分のガソリンは高いのか…高騰の理由や、すぐできる「ガソリンの節約術」、注目高まる電気自動車を取材した。

ガソリン価格、過去最高値を更新

6日に発表された大分県内のレギュラーガソリンの平均販売価格は1リットルあたり191.6円。前の週よりも2.4円高く10週連続の値上がりとなった。
県内のガソリンの平均価格はこれまで2008年8月4日の190円が最高だったが、これを15年ぶりに更新。

高騰が続くガソリン価格…街の人からは「毎日使うものなので高くて困る」「車がない生活はできないので節約しながら乗っていくしかない」といった声が聞かれた。

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大分県のガソリンなぜ高い?

過去最高値となった大分県のガソリン価格。
その高騰の理由は…
県石油販売協同組合の永岡壮三理事長に話を聞いた。

「OPEC(石油輸出国機構)が減産を続けていて原油価格の値段が上昇中というのが1点目、2点目としては円安が大きく影響している。その分が仕入れ商品としては値段が上がってきている」(県石油販売協同組合 永岡壮三理事長)

一方で、大分県の平均販売価格は長野、鹿児島、長崎、山形に続いて全国5番目の高値となっている。

製油所がない県は輸送コストなどがかかりるが九州で唯一の製油所を持つ大分がなぜ高いのか。
永岡理事長は確実な理由は分からないとしながらも…
「郡部が広く広がっているということで、そういったところにあるスタンドは販売量が少ない。結果的に高い粗利をもらわないと運営ができないということになり平均が上がっているというのが考えられるのでは」と話す。

すぐできる「ガソリン節約術」

家計に厳しい状況が続く中、すぐにできる「ガソリンの節約術」をJAFに教えてもらった。

1つ目のポイントは「ふんわりアクセル」。
JAF大分支部の岩元幹太さんは「勢いよくアクセルを踏み込んで出発するのではなく、徐々にスピードを上げていくというイメージで優しく踏むことがポイント」だという。
優しくアクセルを踏むことで10%ほど燃費が改善するということだ。

2つ目のポイントは「タイヤの空気圧」。
空気圧が低くなるとタイヤと地面との接地面が大きくなり、走行中に抵抗が生まれ燃費が悪くなるという。市街地だと2%程度、郊外だと4%程度も燃費に影響が出てくるということで、月に1回を目安にガソリンスタンドなどで空気圧をチェックするといいそうだ。

3つ目のポイントは「不要な荷物を降ろすこと」。100キロの荷物を降ろすと、ある場合と比べ約3%燃費が良くなるという。

注目高まる中国の電気自動車

ガソリンが高騰する中こんな動きも。
世界一の販売台数を誇るという中国の電気自動車大手「BYD」。
早ければ今年度中に大分市に正規ディーラー店舗が開業する予定で準備室が設置されている。
現在、試乗もできるこの車。ガソリン代やエンジンオイルの交換などの費用がかからず、1回のフル充電で470キロ走れるということだ。
ここ最近、平日は1組ほど、週末には複数の客が見学に訪れるという。

BYD AUTO大分の田中芳樹店長は「限りなく消耗品のオイル交換が減る部分で、ガソリンもそうだしエンジンオイルもそうだし、EVはそういったものを使わないことはランニングコストが抑えられるので期待している」と話し、ガソリンが高騰する中で電気自動車の強みが注目されるきっかけになればと期待を寄せる。

政府の補助制度が7日から拡充されたため、来週のガソリン価格は県内も13週ぶりの値下がりが予想されているが今後の価格の動向が注目される。

(テレビ大分)

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