山形県内には視覚障害のある人が約6,000人いる。視覚障害のある人が、より自信を持って外出してもらえるように、「肌の手入れ」や「メイク」を学ぶ講習会が開かれた。

「見えづらくてもメイクがしたい」気持ちを後押し

7月6日に開かれた講習会には、視覚障害のある人など男女13人が参加した。これは化粧品メーカーのファンケルが全国各地で行っている取り組みで、県内では2回目の開催となる。

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山形市視覚障害者福祉協会・三浦保志会長:
見えづらかったり見えなかったりする中で、肌の手入れや化粧をするのは大変だと思う。でもそれは決して不可能ではない

ファンケルによると、視覚障害のある人は「生まれつき」よりも、「中途視覚障害」の人の割合が多く、目が見えなくなってから身だしなみを諦めてしまったり、外出を控えてしまったりする人も少なくないという。

この講習会は、視覚障害のある人により自信を持って外出を楽しんでもらえるよう、メイクのやり方を学んでもらうのが目的だ。
参加した人たちは、まず洗顔のやり方や日焼け止めの効果的な使い方など、基本的な肌の手入れについて教わっていた。

参加者:
視覚障害になる前は、化粧を自分の目で見ることができたが、今はムラになってないかとか、そういうのが全然分からない。「見えなくても化粧できるんだね」と言われたら、自分もうれしいかなと

参加者:
細かいところが見にくい、視覚障害者は。鏡で見るのではなく、自分の勘やちょっとした技を使ってメイクすると、外に出ていきやすい。それを期待している

講習会は2日間行われ、7日は「視覚障害者ならではのメイクのコツ」を学んだ。

(さくらんぼテレビ)

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