山形市の料亭文化を彩る「やまがた舞子」の世界に高校卒業と同時に飛び込んだ新人4人が、6月にデビューした。4人は、あでやかな着物に身を包み、初々しい舞を披露した。

4人の「やまがた舞子」誕生

山形市・四山楼
山形市・四山楼
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6月2日、山形市の料亭で開かれたお披露目会には、関係者約70人が訪れ、5年ぶりとなる「やまがた舞子」の誕生を祝った。

この日デビューを迎えたのは、山形県内出身の豆はなさん・美咲さん・ゆめ花さんと、栃木県出身のまつりさんの4人で、この春高校を卒業し、「やまがた舞子」の14期生として入社した。

初々しい舞を披露
初々しい舞を披露

お披露目会では、先輩の舞子さんと一緒に、舟歌に合わせた演舞など2曲を堂々と踊り切った。

「泣きたくなるときもあった」

県内出身のゆめ花さん(18)は、高校生の時に舞子体験をしたことがきっかけで、舞子の道に進んだ。

「やまがた舞子」の新人・ゆめ花さん:
入社してから約3カ月間、きょうのデビューのためにたくさん稽古してきた。無事終えることができて安心しています

入社してからの3カ月間は、日本舞踊や着付け・英会話の研修など、未経験のことばかりで苦労の連続だったという。

「やまがた舞子」の新人・ゆめ花さん:
毎日が初めてのことばかりで覚えるのがとても大変だった。泣きたくなりそうな時もあったが、これからもくじけずに頑張りたい

娘の晴れ舞台に涙

娘の姿を見て涙が…
娘の姿を見て涙が…

そんなゆめ花さんの姿を、じっと見守るゆめ花さんの母・知美さんは、娘の晴れ舞台を見て、目には涙がこぼれていた。

ゆめ花さんの母・折原知美さん:
私のほうが緊張した。3カ月という短い期間でお披露目できるように練習してきた姿も見ていた。感極まるものがあった

新人4人が加わり総勢5人となった「やまがた舞子」は、今後も料亭やホテルのお座敷などで活躍する。

(さくらんぼテレビ)

さくらんぼテレビ
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