5月18日、歌舞伎俳優の市川猿之助さんが自宅で倒れているのが見つかり救急搬送されました。一緒に自宅にいた両親は死亡。
めざまし8は、猿之助さんの自宅に集まる捜査員や救急車が到着した時の様子などの一部始終を目撃したという近隣住民に話を聞きました。

救急搬送の時何が?「普通の事件ではないなと…」近隣住民が目撃

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119番通報が入ったのは、18日午前10時16分。
「猿之助さんを迎えに来たら意識がもうろうとしている」
東京・目黒区にある自宅を訪ねたマネージャーが、猿之助さんと両親の3人が倒れているのを見つけました。

近所の住民:
10時40分ぐらいかな。救急車4台くらいとか、広尾病院のドクターカーが来てたり、そこから若い人が10人ぐらい入っていったんですね。

閑静な住宅街の様子は救急車やパトカーの到着で騒然となる
閑静な住宅街の様子は救急車やパトカーの到着で騒然となる

閑静な住宅街の様子は一変。

近所の住民:
パトカーも来て非常線も張り出したので普通の事件ではないなと思ったんですよね。救急隊員の人が複数搬送すると言ってたので。入って奥の家だというから、あそこだなと思って。出てきたときはビックリしましたよね。

近隣住民は、搬送される猿之助さんと、父親で歌舞伎俳優の市川段四郎さんの様子も目撃していました。

近所の住民:
酸素マスクして運ばれてきたんですね、お父さん、段四郎さんかな。酸素マスクをしていて意識もほとんどないような状態でしたね。ぐったりして寝てて、何もしゃべらないでまた4、5分して猿之助さんが出てきて。久しぶりに猿之助さんを見て…10年ぶりくらいだったかな。酸素マスクをしていて、ぐったりしてて。私には意識はないように見えましたけど。

意識がもうろうとした状態で病院に搬送された猿之助さん。命に別条はないものの、受け答えができる状態ではないといいます。
両親は2階のリビングの床にあお向けで布団がかかった状態で倒れていて、75歳の母親は、その場で死亡が確認。父親の段四郎さんは、病院に搬送されましたが、その後死亡が確認されました。

近所の住民:
(猿之助さんとは)2、3回話したことがあるくらいかな。私の息子が子どもの頃、何回か遊んだことがあって。その後は会えば会釈するくらいかな。機嫌良くこんにちはと。ごく普通の人でしたよ。歌舞伎で一生懸命ご活躍していてね。

また、自宅近くにある猿之助さん行きつけのうなぎ店によると、「最後に来店したのは2週間ほど前で、特に変わった様子はなかった」といいます。

突然の出来事にショックの波

猿之助さんの行きつけの銀座にある洋食店の店主は「ショックで仕事ができないくらい。本当にびっくりです」と話します。
猿之助さんが毎回注文していたというのは、この店の一番人気、ミックスシチュー。

シチューのお店 elbe 髙本倹 店長:
小さいころ、歌舞伎座の楽屋に来たときに「出前でelbeのシチューをとって食べるのが楽しみだ」って、(取材などで)「長年真面目に一生懸命やってるお店なんだよ」って言ってくれて…。涙が出ますね…。

40年来の猿之助さんの友人だという男性は…。

猿之助さんの40年来の友人:
ショックですよ、非常に残念。彼は頭の回転も速いし、良い人物です。伝統芸能を見せるだけでなくお客さんが喜ぶ、そういうものをやる時代だってことを引き継いでいる。でも、彼はすごい頑張り屋だしまた立ち上がって、いい舞台を見せますよ。それを期待しています。

警視庁は19日、両親の司法解剖を行い、死因を調べるとともに、猿之助さんの回復を待って話を聞くなど詳しく捜査していく方針です。

(めざまし8 5月19日放送)