世界フィギュアスケート選手権が3月22日から開幕する。

大会初日のペアショートに出場する“りくりゅう”こと、三浦璃来・木原龍一組は、前日に行われた公式練習に参加。2人は「トロントで良い練習を積んできて、芯がしっかり作れた」と自信を見せる。

公式練習を行った三浦璃来・木原龍一組
公式練習を行った三浦璃来・木原龍一組
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それでもまだ2人は、時差ぼけがあるようで、18時の練習終わりに取材対応してくれた三浦は少し眠そうな表情も見せた。

ペアショートの滑走順は22日(水)の午後に行われるが、2人とも「良い時間。一番元気」と語った。

2022年の世界選手権は銀メダルを獲得した三浦・木原組。

今大会へかける思いを「やってきた練習に自信を持っていて、それを出せるかという“ワクワク感”が大きい」(三浦)、「僕は初めての世界選手権がこの会場で、10シーズン経ったんですけど、最初は自信がない状態で、試合が怖い気持ちがあって。10シーズン経って璃来ちゃんと、ブルーノコーチと自信を持ってここに来ることができて、また出場することになって、緊張より嬉しさ、ワクワク感、感謝の気持ちが強い」(木原)と話した。

良い練習を積んできたからこその「自信」

――2月に取材した際、「やり切ったと思える練習がしたい」と話していたが、その言葉通りでしょうか。

三浦:
自分たちでムダのない練習ができるように、目標を書いてそれを達成できたと思うので、自信を持って挑みたい。(書いた内容は)内緒です。

――ショートに向けては?

三浦:
「ノーミス、ノーミス」と考えすぎずに、逆に失敗してもいいから自分たちのできる最大限のパフォーマンスをしたい。

木原:
今シーズン最後の試合なので、練習はしっかりやってきたと思うので、出し切りたい。

――「出し切る」自信はありますか?

三浦:

良い練習を積んできたので、だからこその“自信”がある。

日本勢初の年間グランドスラム達成へ

――(おとといと昨日)2回のメインリンク練習で2回ともショートの曲をかけましたが、意図は?

木原:

ツイストリフトで天井に投げ出したりしたときに、衣装の色と同化したりすることがあるので。ペアの技は相手のことも見ながら角度を調整してやっていて、衣装が変わると見え方も変わったりして、そういった細かい確認をしたかった。技術的な問題はもうなく、しっかりやってきました。

――日本のみなさんにメッセージをお願いします。

三浦:

ダイナミックな技が多いので、楽しく見ていただけると嬉しいです。

木原:
いつも応援ありがとうございます。璃来ちゃんを引率して滑るので(笑)、応援よろしくお願いします!

2人は、今年この大会で優勝すれば、グランプリファイナル・四大陸選手権(欧州選手権)・世界選手権を制する日本フィギュア界史上初の年間グランドスラムを手にすることになる。

木原は「過去2大会、世界選手権で良い演技ができていない。自分たちの後悔の残る演技しかできていない。今回はしっかり自信を持てる練習をしてきたので、本番でそれを発揮できたら」と意気込んだ。

世界フィギュアスケート選手権
■3月22日(水)午後6時30分~8時54分
女子ショート・ペアショート
■3月23日(木)午後6時30分~9時54分
男子ショート・ペアフリー
■3月24日(金)午後6時30分~9時52分
女子フリー・リズムダンス
■3月25日(土)午後6時30分~9時30分
(※午後6時30分~7時 関東ローカル)
男子フリー・フリーダンス
■3月26日(日)
深夜0時30分~1時30分※関東地区ほか
エキシビション
■3月28日(火)
深夜3時10分~4時10分※関東地区ほか
ペア&アイスダンス
https://www.fujitv.co.jp/sports/skate/world/index.html

フィギュアスケート取材班
フィギュアスケート取材班