双子そろって恵まれた体格

宮城県水産高校3年生、双子の兄、飯野錬(いいの れん)さんと弟の禅(ぜん)さん。石巻市に住む2人は3月末から大相撲の伊勢ノ海部屋(東京)に入門する。
目をひくのは何と言っても2人の恵まれた体格。兄の錬さんは身長1m92cm・体重180kg、弟の禅さんは身長1m90cm・体重184kg。2月1日には、伊勢ノ海親方が高校を訪れ、この春角界入りする2人を励ました。

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記者:体はいつ大きくなった?
弟・禅さん:中学校3年間で身長20cmは伸びた

記者:お母さんの手料理で好きなものは?
弟・禅さん:唐揚げですかね
兄・錬さん:肉全般好きですよ

記者:普段どれくらい食べる?
弟・禅さん:普段あんまり考えたことがないですね。一食で2合くらい食べるんじゃないですか
兄・錬さん:3合しか食べていないです

角界入りへの「不安」

2人は中学・高校で柔道部に所属。高校では団体・個人で宮城県ベスト8入りするなど活躍した。

宮城県水産高校 大内輝貞柔道部監督:
柔道界でも本当に東北地区でも一番、全国でも大きいぐらいの体格。相撲でも、基礎的な所をしっかりと身に着けて、柔道のように活躍してほしいなと思います

一方で相撲経験はというと幼稚園年長から始めたわんぱく相撲以来。当時は兄弟で地域の優勝を争うなど活躍したものの、小学校を最後に相撲からは離れていた2人にとって角界入りは不安なようだ。

記者:緊張はする?
兄・錬さん:相撲の練習についていけるかが分からないですね
弟・禅さん:最初は絶対に環境に慣れたいですね。少しでも勝てる力をつけたいです

記者:相撲部屋に見学に行ったときの印象は?
弟・禅さん:迫力がすごいですね。周りの人を見てガタイがすごいなって

記者:東京の印象は?
兄・錬さん:東京がどんなところかもわからないし。東京ってどのへんだっけ?
弟・禅さん:真ん中らへん。そして建物が混んでいてエアコン代とかかかりそう

支え合い 高め合い

夕食時、母・雪江さんが2人を送り出す気持ちを語ってくれた。

母・飯野雪江さん:
普通ではあれば、すごく不安で、相撲部屋に送り出すのも、寂しい感じがするのでしょうけど。やっぱり一番は(入門することが)勉強なのかなと思うので、胸を張って出してやりたいなと思います

入門への不安。しかし兄弟での入門が互いに支えとなっています。

兄・錬さん:二人で高め合っていく感じ
弟・禅さん:頼りにしている。一緒はありがたい
兄・錬さん:1回は優勝したいな
弟・禅さん:でかすぎない?目標が
兄・錬さん:就職試験とかすべて捨てて相撲いくんだから、勝たしてくれよ。1回ぐらい優勝。何年かかってでもいいから、優勝をしたいんだ俺は

故郷の後押しを受け石巻から角界へ。2人は5月の夏場所で初土俵を踏む予定だ。

(仙台放送)

仙台放送
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