余った紙が「メモ帳」に生まれ変わる
2023年の干支「ウサギ」があしらわれたものや、500枚で50円とお買い得なものも。この「廃材メモ帳」は、その名の通り、すべて切れ端や余った紙で作られている。
この記事の画像(6枚)このメモ帳を製作、販売しているのは、新見市で60年以上印刷業を営む二鶴堂。パンフレットやチラシの印刷が主な事業だが、2022年の春、その工程で出る紙の切れ端がもったいないという声が社内から上がったという。
二鶴堂・大西肇社長:
リサイクルにまわしているが、(廃材が)たくさん出ているといつも思っていた。大きさがバラバラならメモ帳にしてみようと、廃材メモ帳が誕生した
若手社員が中心となって製作したメモ帳は、材料がそろわないことを逆手に取ったものになった。細長い切れ端は単語帳に、和紙で作ったものは表紙も和風のデザインで統一している。2022年8月から本格的に販売を開始したところ、これまでに約100冊が売れる人気商品となった。
二鶴堂・大西肇社長:
同じ商品を作ることが印刷会社は得意だが、あえてそうではなく、1つ1つ手作りで心のこもったものができるのでは、もっと進化できるのではと思っていて、ひょっとしたら文具ができるかもしれないし、客が喜ぶものが作れるのではと期待している
廃材を製品によみがえらせる。リサイクルの一歩先を行く取り組みが進んでいる。
(岡山放送)