複数の木の板を、交互に積み接着したCLTパネル。森林資源の活用や環境負荷軽減の面から、今注目されている素材となっている。
国内最大級のCLTパネルを使った岡山大学の新校舎の建設工事が、9月27日報道関係者に公開された。

国内最大級…長さ22メートルのCLTパネル

戸田奈沙記者:
長さ22メートルある大きな木材の梁が、これから新しい校舎に設置されます

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岡山大学の津島キャンパスに建設中の新校舎に設置された大きな梁。国内最大級の長さ22メートルを誇るCLTパネル。

国内最大級のCLTパネル
国内最大級のCLTパネル

CLTは、複数の木の板を交互に積み接着したもので、森林資源の活用や環境負荷軽減の面から、今注目されている素材。

複数の木を交互に接着してある
複数の木を交互に接着してある

清水建設 長澤怜設計長:
これまでは、強度的に問題がなくても見栄えが悪くて使えなかった木も、(CLTの)中の層だと使えるので、森林資源を有効に使える

新校舎は、梁のほかにも壁など、ほとんどの部分にCLTを使った木造2階建てで、建築家・隈研吾さんが監修している。

学生が地域産業を体感する建物へ

岡山県は、全国で8カ所あるCLTの生産地の中でも最大の拠点で、地域産業の活性化も期待される。

清水建設 長澤怜設計長:
岡山県の将来ある学生が使って、地域の産業を体感する建物になると思う

校舎には、2021年に新設された新工学部の講義室などが入るということで、2022年12月に完成する予定。

(岡山放送)

岡山放送
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