取材班が訪ねたのは、福岡・大牟田市の高校生。天皇陛下から紅綬褒章(こうじゅほうしょう)を受章する3人だ。

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何をしたのか、その時の事を振りかえってもらうと…。

三池工業高校2年 猿渡騰士さん(16):
怖くて足が震えていた、というのは鮮明に覚えています。

三池工業高校2年 西山文弥さん(16):
人を助けたっていうより、緊張していた方が印象的です。

3人が緊急事態に遭遇したのは、2021年5月。自転車で遊びに行こうとしていた時だった。

線路の踏切で80代の男性が、動けなくなっているのを発見。しかしその時には遮断機が下りていて、すでに列車が迫っていたという。

ーー列車ってどの辺まで?
猿渡さん:
信号機のところ。

非常ボタンでは間に合わないと判断し、救助へ。

3人は協力して男性を運び出した。その直後、目の前を列車が通過。距離はわずか10センチほどだったという。

三池工業高校2年 笠間春さん(16):
エグいことが起こったなというのが、第一の印象でした。

西山さん:
通りすぎる音に、すごくびっくりして。自分の足を見たらずっと震えている状態でした。

今回、3人に授与される紅綬褒章は、危険を顧みず人命救助を行った人に贈られるもの。12月、福岡県警で授与される。

(「イット!」2022年11月30日放送分より)