元プロ野球選手の川口和久さん。2021年、故郷の鳥取市にUターンしてお米作りに励んでいる。以前、田植えの様子をご紹介したが、いよいよ収穫の秋。9月初めての稲刈りを経験した。
「最初のまっすぐが大事」元プロ野球選手・川口和久さん 故郷で田植えに"初登板"【鳥取発】
引退後の第三の人生、悠々自適な生活を楽しみながら、ふるさと・鳥取のPR役として移住促進にも貢献している。
自らで「田起こし」…初の稲刈りに挑戦
黄金色に輝き、たわわに実った稲。
川口和久さん:
いよいよだね。機械がちゃんと動けばいいんだけど(笑)
元プロ野球選手、川口和久さんの田んぼ。2021年10月、鳥取市にUターン。2022年、初めての米作りに挑戦してきた。
この記事の画像(19枚)この日は稲刈り。今は豊かに実る田んぼも、半年ほど前は手つかずの休耕田だった。実家近くに借りたこの田んぼを、川口さんが自ら「田起こし」。
川口和久さん:
まっすぐは難しいねえ。この背中をみんなが見て、鳥取のお米を作ろうと。浮気はするなと
鳥取県のブランド米の「星空舞」を育てるため、土と格闘してきた。収穫まですべてが順調とはいかず…
川口和久さん:
風とか、すごい雨も降ったじゃないですか。それで倒れちゃったんですよ
台風から大事な稲を守った。いくつもの苦労を乗り越え、ようやく迎えた収穫の時、絶好の秋晴れに恵まれた。
川口和久さん:
これは太いなあ。さすがよく切れるな
機械が入れないところは手で刈る。
川口和久さん:
もったいない、もったいない
その後、コンバインも操縦した。
「移住のきっかけのひとつになれば」
地元が誇る球界のスター。多くのメディアが取材に駆けつけた。ひときわ大きいレンズは、講談社のフライデー。野球選手の引退後の人生を追う人気コーナーで取り上げるそうだ。
またこんなカメラも。
ふるさと鳥取県定住機構 田尾哲朗さん;
川口さんを起用した移住促進の紹介動画を撮影してます
鳥取県へのUIターン促進を図る、県の定住機構のPR動画の撮影。
ふるさと鳥取県定住機構 田尾哲朗さん:
川口さんの新しい挑戦というのが、移住のきっかけのひとつになるかなというところで、そこをポイントとして紹介したい
PR役として川口さんを起用、移住を検討する県外在住者向けに川口さんの日常を紹介する動画を制作。イベントやホームページで公開する予定。夏には鳥取砂丘でも撮影した。
県のスポーツ振興、そして移住促進の広報大使として鳥取の魅力発信にも積極的に取り組んでいるが、実は川口さん自身が移住者の増加に大きく貢献している。
2021年10月、奥さん、三女と一緒に鳥取市に移住。2022年7月には、後を追うように長女が2人の子どもとともに移住してきた。
川口和久さん:
女房と2人で長女に、すごく生活しやすい土地だからぜひ来ないかという話をした
川口さん一家だけで、この1年に県の人口が6人も増えた。名実ともに移住促進のリーダーだ。
移住の目的のひとつだった米作り。家族に手伝ってもらい、稲刈りが無事終了。お米が約1トン収穫できた。丹精込めて一から育てたお米、よそうのも待ちきれない。
川口和久さん:
中心が一番うまいんですよ、真ん中がうまい。自分で作ったコメを自分で食べる、この喜びはいいですね
田舎を楽しむ悠々自適な毎日、そんな川口さんの自然な姿が、移住促進に一役も二役も買っている。
川口和久さん:
生活の支援を鳥取市、鳥取県に手厚くやっていただいているので、ぜひみなさん、ウェルカニ鳥取。ちゃんちゃん。最後決まった?good!good!
(TSKさんいん中央テレビ)