9月29日に開幕した瀬戸内国際芸術祭秋会期。
イリコの産地として知られる香川・観音寺市の伊吹島には、島の風景や文化に根ざした新作アートが登場。

閉校した小学校の教室に広がる「島の庭」「海の庭」

KASA 佐藤敬さん:
島の人たちが元小学校の建物をすごく生き生きと利用していた。その様子を大事にしたいなと思い、作品を作った

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閉校した小学校の教室に広がるのは、「島の庭」と呼ばれる空間。桶や窯など伊吹島の生活に関りの深い道具が点在する鮮やかな見た目の作品だ。

その隣の教室に展開するのは、燧灘(ひうちなだ)を望む「海の庭」。教室に張られているのは漁業用の網。

報告 大野樹記者:
上に張られているのはサワラ用の網、下はイリコ用の網。複数の網が複合的に重なることで、海のおだやかな波が表現される

KASA 佐藤敬さん:
じっくり時間をかけて作っているうちに、その都度の世界とのつながりや、島の人たちの振る舞いや日常を観察して、それが少しずつ作品の中に混ざってきた

伊吹島とジャワ島の共通点を壁一面の絵で表現

秋会期から会場となる伊吹島では、新作3点を含む7点のアート作品が披露された。
島の郵便局だった建物を使って制作されたのは、インドネシアのアーティスト集団、ゲゲルボヨの作品「つながる海」。伊吹島で見た風景と地元、ジャワ島の文化との共通点を壁一面の絵で表現している。

ゲゲルボヨ イペ・ヌルさん:
ジャワ島、特にわたしたちの故郷のまちと、この場所はよく似ているところがある。日本とジャワを歴史的、文化的な観点からもつないでみたいと思った

瀬戸芸は秋会期でも、島のアートが見せるさまざまな表情が、訪れる人を魅了する。

(岡山放送)