(1)窓ガラス割れの対策としては飛来物が直接窓ガラスに当たることを防ぐのが第一。
そもそも窓ガラスはある程度の風圧に耐える強度を備えているため、強風だけで割れてしまう、ということは少ない。ガラスが割れないようにするには、飛来物がガラスに当たるのを防ぐこと。しかし、これはシャッターや雨戸を閉める、あるいはもはや昔ながらの窓枠に木材を打ち付ける…という他はほぼ対処法がないという。
YKK APは「シャッターや雨戸が設置できない場合、飛来物が当たっても貫通しにくく、割れても破片が飛散しにくい、防災安全合わせガラス[2枚のガラスの間に60mil(約1.52mm)以上の厚さの強度と柔軟性に優れた樹脂中間膜を挟み込んだ合わせガラス]の設置を推奨」している。
(2)まずは、窓の近くに飛びやすいものがないか確認し、シャッターや雨戸を閉めることで、それら自体が強風で飛ばされないように最後まで閉めてしっかりとロックする。
それでも万が一ガラスが割れてしまった時に備えて、室内のブラインドやカーテンを閉める対策をしてほしい。
また、ガラスが割れ、穴が空いてしまうと暴風が室内へ一気に流れ込み、その風圧で屋根が吹き上がってしまうという被害もありうる。破片の飛散を防ぐためのカーテンは厚手の物を選んだり、風が吹き込んでこないようにテープや家具などで床にしっかりと固定するとさらに効果的だろう。

なお気象庁のデータによると、屋根瓦などが剥がれ始めるのが平均風速15~20m/sほど。それらが飛散するのが風速20m/s~、さらに家の外装などが飛散し始めるのが風速35~40m/sとなっている。
近付く台風から命を守るため、できることを確実にして安全第一で過ごしていただきたい。