例年9月は台風が多い季節。そのような時期の今、特に注意が必要なのは台風による強風対策だろう。

ベランダなど家の周りにある植木鉢などを固定したり、室内にしまったりというのは一般的だと思うが、「台風前にエアコンの室外機については9割が対策不足」という調査を取材した編集部が、次に着目したのが「網戸」だ。
もし台風で外れてしまったら、自宅への被害だけでなく近隣の住宅まで飛んでいく可能性だってあるだろう。

(関連記事:台風接近時に9割がエアコン「室外機」の対策不足 漏電や故障も…今からできる備えを聞いた

網戸はどのような台風対策がいいのだろうか? 台風通過後の網戸のチェックポイントと合わせて、住宅建材などを手がける三協立山株式会社三協アルミ社の担当者に話を聞いた。

「はずれ止め部品」で固定されていれば基本的にはOK

――台風が迫ってきたら、網戸はどのようにしたらいい?

網戸上部に「はずれ止め部品」がセットされていることを確認してください。しっかり固定していないと強風ではずれ、網戸が飛ばされるおそれがあります。また、それでも心配な方は、収納できる網戸は取り外して室内にしまってください。ただし、2階などユーザー様では外せない場所は安全のためプロへのご依頼が必要となります。

※外国製やメーカーによっては「はずれ止め部品」のない網戸もある。

「はずれ止め」がセットされているか確認(画像提供:三協立山株式会社三協アルミ社)
「はずれ止め」がセットされているか確認(画像提供:三協立山株式会社三協アルミ社)
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――住宅の種類によって、対応は変わってくる?

マンションなどの高層住宅においては網戸に「自走防止部品」がついている場合があります(自走防止は網戸が強風時に左右に動かないようにする機能)。「自走防止部品」がついている場合はそちらで網戸をロックしていただくことで、強風により網戸が自走してサッシや網戸が破損することを防ぐことができます。