バドミントンの全国大会へ臨む小学生姉妹がいる。性格もプレースタイルも正反対だが、目標は同じ。2人が目指すは、憧れの「日本代表」だ。

11歳と9歳 姉妹で全国大会出場

7月、長野県小諸市。
テレビゲームを楽しむ姉妹の、姉・篠原美結(みゆ)さん(11)と、妹・歩果(あゆか)さん(9)。

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一見普通の小学生だが、8月、バドミントンの全国小学生大会にシングルスで出場する、期待の姉妹だ。

妹の歩果さんは、5月の県予選会で小学3・4年生の部優勝。初の全国大会に臨む。

妹・歩果さん:
(全国大会が決まって)うれしいです。緊張します

姉の美結さんは、2021年12月の全国大会で5位。今回は「日本小学生バドミントン連盟」の推薦枠で出場することになっている。

姉・美結さん:
去年(2021年)の冬の5位入賞よりいい結果をとって、応援してくれる人たちの期待に応えたい

2人がバドミントンを始めたのは、国体の出場経験もある父・研司さん(45)の影響だ。
研司さんは、2人が所属するクラブの監督でもある。美結さんは6歳、歩果さんは5歳で初めてラケットを握った。

父・研司さん:
自分がやってきた楽しいバドミントンを子どもたちにもやってほしいと、軽い気持ちで始めた

当初は…

姉・美結さん:
最初は自分が空振っちゃって続かなかったので、楽しくないなと思っていました

妹・歩果さん:
楽しい時もあるけど、結構きつい練習もいっぱいあります

2人は徐々に競技を楽しむようになり、上達していった。

父・研司さん:
最初は私の趣味に付き合わせてやらせていた気もしたんですけど、最近は自分たちが積極的に楽しくやってくれて、結果も出て、まさか全国大会に行けるなんて思っていなかったのでびっくりしている

性格やプレースタイルは対照的 切磋琢磨する姉妹

そんな2人も、家では普通の小学生。弟の一翔(かずと)くん(4)と仲良く遊んでいて、時にはけんかもする。

姉・美結さん:
口でなんか言われたりパンチとかされて、それで泣いたりする

記者が「どっちが泣くの?」と質問すると、姉・美結さんと、妹・歩果さんが、同時に手を挙げた。すかさず歩果さんに、「泣かないじゃん!」と突っ込みをいれる美結さん。

ーーどんなお姉ちゃん?
弟・一翔くん:

…やさしくない…うそでーす(笑)

家では仲良くふざけあう、きょうだい3人だった。
そして、夏休みに入り、妹・歩果さんが取りかかっていたのは、自由研究。

妹・歩果さん:
歴史上の人物と都道府県の勉強をしています

一段落すると…漫画タイム。

ーー家で何するのが楽しい?
妹・歩果さん:

漫画を読むこと

歩果さんは、マイペースで自由奔放なようだ。

一方、姉の美結さんの部屋をのぞかせてもらうと…。2年生の時に出場した全国大会の「振り返り」をまとめた紙や、日本代表のポスターが貼ってあった。

姉・美結さん:
対戦した結果とか、みんなが知らない私のこととか(が書いてある)
ーーどの選手が一番好き?
奥原希望選手が好きです

真面目な美結さんだ。

母・秀美さん:
2人とも性格が真逆で、歩果の方が人見知りで割とおとなしくて、美結はしっかり者で

実はプレースタイルも正反対だ。
全国大会の前哨戦として先日、出場した大会。姉の美結さんは攻撃的だ。一方、歩果さんは…根気よくラリーを続け、自分のペースに持ち込む。

姉・美結さんと妹・歩果さん
姉・美結さんと妹・歩果さん

父・研司さん:
上の子(美結さん)は、早く打ってラリーを切って決めたいってシングルスをやっているけど、下の子(歩果さん)は泥臭くやるっていうのがプレースタイルだと思います

この大会、美結さんは3位、歩果さんはベスト8と、まずまずの成績だった。

もうすぐ全国大会。練習は仕上げの段階に入っている。

ーー課題は?
姉・美結さん:

実力はもうあまり伸ばしたりできないから、細かいこと、すぐできることを1個ずつやっていく

ーー練習行くときは何を考える?
妹・歩果さん:

お姉ちゃんに10点取りたいとか

練習が始まると、2人の表情は一変。「アスリート」の顔だ。監督の父・研司さんが仕事を終え、合流した。

「よろしくおねがいします」

監督・父 研司さん:
きょうは3人だけだから、ノックをずっと回すから、最後に試合をやろう

監督・父 研司さん:
アウトに出たけど、そのくらい低い球で積極的に打っていきな

最後の練習メニューは、1ゲームマッチ。姉妹対決だ。

美結さんの鋭いスマッシュ。歩果さんも粘りをみせる。

結果は21-11で、美結さんの勝利。でも、歩果さんは練習前に話していた、目標の10点を上回った。

妹・歩果さん:
11点取れてうれしかった。でも悔しかったが一番大きい

姉・美結さん:
妹と試合することが多くなって、日に日に強くなってるなって感じます。疲れててもまだ妹には全然、負けないので(笑)

迎えた全国大会の結果は? 夢は同じ“日本代表・五輪”

8月中旬、熊本県で開かれた全国大会。

姉・美結さん、妹・歩果さんともに結果は「ベスト8」。レベルの高い選手との試合を経験し、大会を通じて成長、次のステップへつながる夏となった。

姉・美結さん:
初戦はすごく緊張したけど、なんとか勝つことができてベスト8に入れて良かった。
ベスト4になるためには何が必要か考えて練習したい。同じくらいのレベルの選手が多かったので、もっと実力を上げて、自信を持って次の大会に挑みたい

妹・歩果さん:
一生懸命シャトルを打っていたら、どんどん勝ち進んで目標のベスト8までいけて自分でもびっくりした。試合に集中できていたのが良かった、すごく嬉しい。
次の大会ではベスト4を狙いたい

提供:篠原さん
提供:篠原さん

バドミントンを通して切磋琢磨する姉妹。性格もプレースタイルも異なる2人だが、将来の夢は一緒だ。

姉・美結さん:
全国大会でいい結果を残して、日本代表になりたいです。世界の人たちと戦いたい

妹・歩果さん:
日本代表になってオリンピックに出たい

(長野放送)