1960年代に当時のジョン・F・ケネディ大統領が福井県出身の国際政治学者・若泉敬氏に宛てた、公式の招待状などが発見された。
若泉氏は今から半世紀前、佐藤栄作元首相の密使として、秘密裏にアメリカ政府と「沖縄返還」の交渉にあたった。今回の発見で、若泉氏の国際的な深い人脈を裏付けることになった。  

ケネディ夫妻からの「招待状」など新資料見つかる

若泉敬氏は現在の福井・越前市に生まれた。東京大学法学部を卒業後、大学などで国際関係論を研究。1960年代には、敗戦でアメリカの統治下に置かれた沖縄を外交交渉で取り返すという難題に挑んだ。

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佐藤元首相が若泉氏を密使として選んだのは、深い国際的知見と、独自に築き上げた幅広い国際人脈が理由とされる。

発見された新資料は計4点。
1つは1961年にアメリカ合衆国第35代大統領のケネディ夫妻から、若泉氏に贈られたホワイトハウスでのレセプションの招待状だ。「Kei Wakaizumi」や「The White House」などの文字が書かれている。

ケネディ元大統領のサインが入った本人の写真や、家族写真なども見つかった。このほかケネディ元大統領の弟、エドワード・ケネディ氏と若泉氏が笑顔で並ぶ2ショット写真もある。

いずれも世界各国の要人と独自のコネクションを築き上げ、深い交流を持っていたことを裏付ける貴重な資料となる。

「先生は若者が頑張ってほしいと…」交流あった人たちが若泉氏しのぶ

若泉氏の27回忌にあたる7月27日、交流があった人たちが越前市内の墓前に資料を捧げ、故人の遺徳をしのんだ。

生前親交のあった久保田美代子さん:
沖縄が返ってくることは素晴らしいことだったが、基地があることがすっきりしない

生前交流のあった久保田治裕さん:
(若泉)先生は若者が頑張ってほしいと、しょっちゅう言っていた。若泉先生のことをよく知って、戦争のない日本をつくってもらいたい

新発見の資料は8月2日から15日まで、越前市内で開催中の企画展「世界への架け橋として 若泉敬」で特別展示される。

(福井テレビ)