街頭演説中に銃撃され亡くなった安倍元首相の葬儀について、政府は、22日の閣議で、国葬として9月27日に日本武道館で実施することを決めた。費用は全額国費で負担する。

FNNが実施した世論調査では、この決定について「よかった」と答えた人は、「どちらかと言えば」をあわせて50.1%。「よくなかった」は、あわせて46.9%と評価が分かれた。これを世代別に見ると、若い世代は「よかった」が多く、年齢が上がるにつれ、「よくなかった」が多かった。

国葬決定よかった50.1%、よくなかった46.9%

FNNは、7月23・24日の両日、全国の18歳以上の男女を対象に、電話世論調査(固定電話+携帯電話・RDD方式)を実施し、1,138人から回答を得た。

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世論調査では、国葬の決定について、「よかった」が31・0%、「どちらかと言えばよかった」が19.1%。あわせて50.1%の人が「よかった」と答えた。

一方、「よくなかった」は32.1%、「どちらかと言えばよくなかった」は14.8%。あわせて46.9%の人が「よくなかった」と答えた。「よかった」が「よくなかった」をわずかに上回っているものの、評価は拮抗している。

若い世代ほど多い「よかった」

この評価を世代別に見てみたい。

18・19歳を含めた20代は、「よかった」67.3%、「よくなかった」31.4%。30代は、62.7%、30.3%。40代は、52.5%、46.7%。50代は、44.4%、51.7%。60代は、44.4%、54.2%。70歳以上は、39.1%、57.0%。(「よかった」「よくなかった」は、いずれも「どちらかと言えば」を含む)

年齢の若い人ほど「よかった」と答える人が多く、年齢の高い人ほど「よくなかった」と答える人が多い傾向が見て取れる。

また、男女別で見ると、男性では、「よかった」(50.1%)が、「よくなかった」(43.4%)を上回った。一方、女性では、「よくなかった」(50.0%)が、「よかった」(46.4%)を上回った。

公明支持者も「よくなかった」56.2%

さらに支持政党別に見てみたい。自民党支持者は、「よかった」が73.3%と、「よくなかった」の25.1%を大きく上回っている。与党でも公明党支持者は、「よくなかった」(56.2%)が、「よかった」(43.9%)を上回っている。

野党では、立憲民主党支持者は、「よかった」15.2%、「よくなかった」81.7%。共産党支持者は、「よかった」7.4%、「よくなかった」92.6%。日本維新の会の支持者は、「よかった」31.5%、「よくなかった」65.3%。いずれも「よくなかった」が上回っている。

ただ、野党でも国民民主党支持者だけは、「よかった」(56.2%)が「よくなかった」(32.9%)を上回っている。支持政党がないという人は、「よかった」37.1%、「よくなかった」57.5%だった。

岸田政権は丁寧な説明を

今回の世論調査の結果について、磯﨑仁彦官房副長官は25日の会見で、「安倍元首相の国葬について様々な意見があることは承知している」と述べた。そして、「史上最長の8年8カ月にわたって首相の重責を担い、大きな実績を様々な分野で残した」「国際社会から極めて高い評価を受けている」「突然の蛮行で死去し、国の内外から幅広い追悼の意が寄せられている」と強調し、「こうした考え方を国民に説明していきたい」と述べた。

記者会見を行う磯崎仁彦官房副長官(25日午前)
記者会見を行う磯崎仁彦官房副長官(25日午前)

国葬の決定をよくなかったという人が半数近い状況に対し、岸田政権は、今後さらに国民に対する丁寧な説明が求められる。

(フジテレビ 報道局政治部 編集委員 三嶋 唯久)