玉名市にある富尾橋の『橋名板』が盗まれたニュースで新展開。盗まれた『橋名板』が熊本市北区植木町の金属などを買い取る業者に持ち込まれていたことが、TKUの取材で分かった。

「盗まれた橋名板そのものではないか」

玉名市の富尾橋から盗まれたとみられる橋の名前を示す『橋名板』。持ち込まれたのは熊本市北区植木町にあるT・Sトレーディング。

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T・Sトレーディングによると、橋名板は9月に入り、専門の業者を通じて複数回にわたり持ち込まれた400キロの金属の中から発見されたという。

9月17日放送のニュースを見たT・Sトレーディングの担当者が、翌日18日に「玉名市の富尾橋から盗まれた『橋名板』そのものではないか」と警察に通報。18日午前中に警察が店舗を訪れ、2枚の『橋名板』を証拠として持ち帰ったという。

関係者によると、T・Sトレーディングへ持ち込んだ業者に、問題の橋名板を売った人物は男性だという。一方、T・Sトレーディングが買い取った金属物の中にはおびただしい数の県内外のものとみられる『橋名板』があった。

そして、玉名市の富尾橋のものとみられる川の名前と竣工時期が刻まれたものも含まれていた。

盗品を否定し「解体から出たものだ」

買い取りした物の中に、図らずも盗まれた品が持ち込まれてしまったT・Sトレーディングの西口司常務は、相手に盗品ではないかと確認したが否定し、相手は「解体から出たもの」と答えたという。

橋名板について聞くと、「材質は『砲金』というもので、銅が主に85パーセント以上入っているものになります。キログラム900円から1000円ぐらいで取引させていただきます」と話す。

今回、T・Sトレーディングでは、盗品であれば買取った約400キロ分、金額にして40万円前後の被害が発生することにはなるが、西口常務は「うちとしても(警察に)協力させていただきます」と話した。

(テレビ熊本)

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