4年前の西日本豪雨を教訓に、大手住宅メーカーが新しい住宅を開発した。浸水被害を防ぐという住宅。
香川・坂出市にある、中四国唯一の展示場を取材した。

4年前の西日本豪雨では住宅が流されたり水没を…

大量の水が流れ込み…家が浸水?
実はこの家は、浸水せず、水に浮ぶ。

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「耐水害住宅」と名付けられたこの住宅は、住宅メーカーの一条工務店が開発したもの。水に浮くことで、浸水被害を最小限に抑えるのが狙い。

開発のきっかけは、4年前の西日本豪雨だった。

一条工務店岡山中央営業所 響尾友則店長:
(西日本豪雨で)流された住宅や水没した住宅があって、生活の復旧に1~2年かかった人がほとんどだった

一条工務店岡山中央営業所 響尾友則店長:
浮力に5メートルまで耐えられる住宅を作った

水の侵入防ぎ、水が引くと元の位置に戻る

一条工務店が行った実験では、一般的な住宅は水位が窓枠の高さまでくると水が入ってくる。
耐水害住宅は、家の四隅をポールでつなぐことで、一定の水位を超えると最大5メートルまで水に浮く。

一条工務店が行った実験
一条工務店が行った実験

ドアや窓の気密性を高めているため、水の侵入を防ぐことができるほか、水が引くと元の位置に戻るという。

一条工務店岡山中央営業所 響尾友則店長:
環境変化にともない、今後どんな災害が起こるかわからない。そんなときに安全な家を岡山に届けていきたい。

一条工務店で新築住宅を建てた場合、1坪あたり3万円でこの機能を追加できる。

(岡山放送)

岡山放送
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