神社で相次ぐ"さい銭泥棒”を受け、名古屋の会社が人工知能=AIを使って不審者を検知するシステムを開発した。
不審な動きをAIが判別…15秒でLINEに通知
名古屋市港区の七島神明社(ななしましんめいしゃ)。
この記事の画像(9枚)七島神明社の氏子総代:
これが今(鍵を)かけてあるんですが、前は大きい鍵でやっていたのを切られている。(被害は)今までで5回だと思います
関係者が頭を悩ませてきたのが、さい銭泥棒の被害だ。
愛知県内では2021年、未遂も含めた被害が150件報告されていて、神社では防犯カメラを設置していたが…
七島神明社の氏子総代:
(これまでは)被害があってから、うちらの耳に入るまでに時間がかかっていて。防犯カメラを見ても(データが)上書きされちゃって、前のものが消えちゃっているというパターンがずっとありましたね
そこで先日、新たに導入したのが、AI=人工知能を搭載した防犯カメラ。その名も「賽銭泥棒検知AIシステム」。
名古屋のセキュリティー機器販売会社のトリニティーが開発した。
トリニティーの担当者:
さい銭泥棒は、例えば横に回ってここから引き出したり、後ろに回り込んで影に隠れて、さい銭を取って行ったりというような、ちょっと変わった行動をすることが多いです。こういった不審な動きをすると、AIが判別をしてLINEに通知が瞬時に飛んでくるというシステムになります
AIが不審な動きをする人を検知すると、登録者のLINEにその瞬間の画像が通知される仕組みだ。
開発した会社によれば、さい銭泥棒の行動パターンには特徴があり、さい銭箱の背面や側面にある引き出しのカギを壊し、抜き取るという。
こうした参拝者とは異なる不審な動きをする人をAIが判別し、LINEに通知が届く。
設置後、試しにさい銭箱の前で不審な動きをしてみると…わずか15秒ほどでLINEに通知が届いた。これには神社の関係者も納得の様子だ。
七島神明社の氏子総代:
すごいというより、何か未知の世界みたいな感じですね。絶対このお宮さんは自分たちで守るんだ、次に引き継ぐんだということで、(さい銭泥棒を)阻止したいですね
(東海テレビ)