自民党の高市早苗政調会長は6日、フジテレビ「日曜報道 THE PRIME」で、非核三原則の「持ち込ませず」について、「有事の時に持ち込ませずというところを自民党内で議論したい」と述べた。
非核三原則は、核兵器を「持たず、つくらず、持ち込ませず」という日本の基本政策だ。
高市氏は、有事の際のアメリカによる核兵器の持ち込みについて、「非核三原則を守るのか、国民の命を守るのかという厳しい状況になった時、判断は時の政権がする。議論は縛ってはいけない。これが政府のスタンスだ」と述べた。
そして、「非核三原則守るべしと言う人の中には、有事になっても、核兵器の搭載したアメリカ艦船などが日本の領海内を通過してもダメ、領空を飛んでもダメだという議論がある」と指摘し、「有事の時に持ち込ませずというところについて、自民党内でも議論したい」と述べた。
また、高市氏は、安倍晋三元首相が27日の同じ番組で、「核共有」の議論を「タブー視してはいけない」と述べたことについて、「議論すること、世界の平和を核抑止で守っていることを知ることは大事だ」と述べ、議論は必要だとの認識を示した。