野菜の味がすごく濃い…まるごと使った鍋で食品ロス解消

まだ食べられるのに捨ててしまう「食品ロス」が社会問題となっている。食品を無駄にしない様々な鍋を考案している料理研究家に、野菜をまるごと使った絶品鍋を作ってもらった。野菜の皮はむかないなど、地球に優しい調理法で作った栄養満点の鍋だ。

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食品ロスを楽しく減らす取り組みとして、飲食店情報サイトを運営する「ぐるなび」が発表した「まるごと鍋」は、食品ロスや地産地消など“サスティナビリティ”に配慮した鍋だ。

ぐるなびの担当者:
食材をまるごと使い切る、端材でだしを取る。タレを使わなくてもスープに味がついているというように、食材を無駄なく食べる調理法。最も身近なSDGs

そんな食品ロスを解消する鍋を提供する店が、名古屋市東区にある「隠れ屋えんま」。この店の「絶景鍋」(1人前1280円 4人前~ 前日までに要予約)の真ん中には、高さ40センチの“肉の大木”がそびえ立っている。

この“肉の大木”をハサミでカットすると、中から皮付きのにんじんとナスが…。野菜をまるごと使った豪快な鍋だ。

さらに、鶏を丸ごと使った豆乳の味噌鍋「まるごと鶏鍋」(1人前1280円 4人前~ 前日までに要予約)も。カボチャやニンジン、エリンギなどの野菜もたっぷりだ。

店長:
まるごと入れているから野菜の味が濃い。鶏も丸ごと、コラーゲンがすごく出て、うま味がある

自宅で食品ロス解消…レタスをまるごと使ったコンソメ味の鍋

「まるごと鍋」は、自宅でも簡単にできる。「まるごと鍋」をいくつも考案している料理研究家の柴田真希さんに、コンソメ味の「まるごとレタス鍋」を教えてもらった。

食材(2~3人前)は、メインのレタス(1個)の他に、ニンジン(1本)や玉ねぎ(1個)、ブロッコリー(1株)、トマト(1個)など野菜をたっぷりと。それに対して、調味料はコンソメのみとシンプル。

料理研究家の柴田真希さん:
まずニンジン。通常はピーラーで皮をむくが、皮も食べられるのでしっかりと洗ってまるごと使います

皮に豊富な食物繊維が含まれているニンジンは、しっかりと水で洗って、皮ごと縦4等分にカット。玉ねぎも皮と根っこ以外はすべて使用。芯を残したまま、8等分にカットする。

その他、ブロッコリーやトマト、しめじなどもできる限り捨てずに活用。メインのレタスも、もちろんまるごと。火を通りやすくするために、レンジ(600W)で約2分加熱したら下準備は完了だ。

あとはコンソメ(顆粒 小さじ2)と水(1リットル)を入れた鍋の真ん中にレタスを。その周りにきれいに具材を並べたら、蓋をして5分煮込むだけ。フタを開けた瞬間に、野菜のいい香りが広がる。

調理時間たったの20分で、簡単「まるごとレタス鍋」の完成。柔らかく煮込まれた野菜のうま味たっぷりの鍋だ。

お好みで、粒マスタードやゴマダレで味変も。食材を無駄にしない、地球にも優しい鍋だ。

(東海テレビ)

東海テレビ
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